コラム |  外国人採用・紹介ならkedomo
  1. TOP
  2. コラム
  3. 外国人と日本語
  4. 採用時の注意点
  5. 外国人の採用に使える日本語力の測り方

外国人の採用に使える日本語力の測り方

2020/01/05

外国人と日本語 採用時の注意点

会社やお店で外国人スタッフを募集する時には、業務に見合った日本語レベルを持つ人材に来てもらう必要があります。

アルバイトの求人広告に「外国人留学生も応募OK」とだけ書いてしまうと、必要な日本語レベルに達していない外国人の方からの応募があるかもしれず、そうなれば会社にも応募者にも余計な時間と労力がかかってしまうことになります。
そこで、今回は外国人の日本語能力を知るのに最も一般的な方法である、日本語能力試験(JLPT)のN1~N5レベルを指定しての募集方法を解説します。

なお、kedomoは外国人専門の人材紹介会社です。高度人材・特定技能採用、登録支援機関の依頼を検討中の企業様はぜひご相談ください。

1.日本語能力試験(JLPT)とは

日本人が英語力を測るためTOEICやTOEFLを受験するように、日本にいる外国人の多くは日本語能力試験(JLPT=Japanese-Language Proficiency Test)を受けています。受けていない場合でも、日本語学校などのテキストの進捗から自分がN〇レベルにいるかは把握していることが多いです。

試験方式はTOEICのように受験者全員が同じ試験を受けるのではなく、自分のレベルに合わせてN1からN5の異なるレベルの試験を選び受験します。聴解、読解(英語で言うリスニング、リーディング)が試験科目です。話すテストはありません。

N1が最高で通訳レベルです。ほぼ日本人と同じように言葉を理解できますし、新聞も読むとこができます。最も初級のN5はひらがなとカタカナ、簡単な漢字を読める自己紹介ができるレベルです。大学や専門学校において日本人と机を並べて日本語の授業を受けるにはN2以上が必要と言われています。

参考:初めての外国人採用「外国人材の日本語力」

2.外国人向け求人は日本語力の設定に注意

求人広告で「外国人応募可。ただし日本語レベルN1」と書かれているのを見かけますが、N1は極端に保有者が少なくなるので注意してください。N1はTOEICでいうと950点以上の難易度といわれることもあるほど、外国人にとって合格するのは至難の業です。漢字圏の言葉を母語としない外国人にとってはなおさらです。

出身国や個人の能力によっても違いますが、工場などの作業系アルバイトでコミュニケーションをそれほど必要としない仕事ならN4~5で足りると思います。コンビニの仕事は接客がメインで、日本語の商品名をおぼえる必要があるのでN3~4レベル以上が必要です。

外国人によっては、母国の文法が日本と似ているため、読み書きは苦手でもすぐに話せるようになったり、漢字圏の出身者は、新聞も来日当初からなんとなく理解できるなど、日本能力試験の結果には表れない部分があるので、その点は注意が必要です。

参考:コラム「出身国(母語)で異なる日本語習得スピードと採用時の日本語能力」

以上です。この記事が求人募集の際の参考になれば幸いです。

3.外国人採用はkedomoへ

今回は外国人採用に不可欠な日本語力をテーマに説明しました。面接時にぜひお役立てください。

kedomoでは人材募集から面接、来日時の生活サポートまで、求人がスムーズにいくようしっかりとサポートしています。なかでも、大学などで専門知識を身につけ、経験を積んだ『外国人エンジニア』の人材紹介を得意にしています。また、人手不足業界を助ける「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」などの特定技能業種の採用も登録支援機関として力を入れて支援しています。外国人採用をご検討の際は気軽に声をお掛けください。

この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

前の記事 「長崎県内の外国人材雇用状況」

次の記事 「出身国(母語)で異なる日本…」

関連記事

ベトナム人が日本語を学ぶときに難しいと感じるポイント

2023/09/20

外国人と日本語

ミャンマー人が日本語を学ぶときに難しいと感じるポイント

2023/09/16

外国人と日本語

出身国(母語)で異なる日本語習得スピードと採用時の日本語能力

2020/01/05

採用時の注意点