皆さん、こんにちは。株式会社kedomoでインドネシア語の通訳翻訳・SNS運用の担当しているロニと申します。現在インドネシアで生活しながら、日本語を使う仕事をしておりますが、日本語を勉強していたときに、難しいと感じたことが何度もあります。今回は、インドネシア人が日本語学習をするときに難しいと感じる点を記事にまとめました。インドネシア人に日本語を教えている方々や、インドネシア人と一緒に働いている皆さんの参考になれば幸いです
目次
1.インドネシア語と日本語の文字や文法の違い
インドネシア語はアルファベット表記で、英語と同様にローマ字26文字で表しますが、日本語はひらがなとカタカナと漢字で表記しますので、インドネシア人にとって覚えるのが難しいと思います。
日本語の基本語順はインドネシア語と異なりますので、これを覚えるのも一つの挑戦になります。インドネシア語は『主語+動詞+目的語』です。日本語は『主語+目的語+動詞』です。
例)
日本語:私(saya)は、本(buku)を読みます(membaca)
インドネシア語:Saya(私) membaca(読みます) buku(本)
日本語には、過去・現在・未来を表す時制がありますが、インドネシアにはないので、この点も覚えないといけません。
例)
昨日ラーメンを食べました : Kemarin saya makan ramen
今ラーメンを食べています : Sekarang saya makan ramen
※インドネシア語ではどちらも動詞は同じ形です
2.インドネシア語と日本語の敬語
インドネシア人が日本語を勉強するとき苦労するのが「敬語」だと思います。日本語には丁寧語、尊敬語、謙譲語といった敬語があります。インドネシア語には尊敬語や謙譲語はなく、丁寧な表現だけがあります。インドネシア語の敬語は、英語の敬語と同じぐらいの表現が存在します。そして、状況、場所、相手との関係性を考慮しながら、適切な表現を使用します。
3.インドネシア人の漢字学習の方法
全く漢字が使われない言語文化の中にいるインドネシア人にとって漢字を覚えることは大変な挑戦です。以下、私が今までやってきた漢字を覚えるためのコツを説明しようと思います。
- 始めはテキストを使い漢字を読み書きし続ける
- フラッシュカードを作って漢字を覚える
- スマホで漢字の学習アプリを活用する
- 漫画や本などをたくさん読む
- 知らない漢字があれば翻訳アプリを使い、その意味を調べる
漢字を覚える方法は様々ありますが、やはり時間をかけてたくさん読み続けることと、たくさん書き続けることが一番大事だと思います。
4.インドネシア語と日本語の発音の違い
インドネシア人にとって日本語の発音は、あまり難しくないと思います。それは、インドネシア語の子音と母音は、日本語のローマ字読みのルールほとんど同じだからです。日本人にとってもインドネシア語は発音しやすいかもしれません。
例)
Aku (アク、意味:私)、Saya (サヤ、意味:私)、Buka (ブカ、意味:開く)、Kamu (カム、意味:あなた)、Suratan (スラタン:手紙)
5.言語以外の日本とインドネシア文化の違い
民族
インドネシアは島国で、約300もの民族からなる多民族国家です。 人口が多い民族には、ジャワ族、スンダ族、バタック族、ブギス族などがあります。 ジャワ族は人口の約40%を占め、スンダ族は約15.5%を占めています。 また、バタック族やブギス族などの民族は人口の約2〜3%を占めています。 このほかにも、ミナンガバウ人、マレー人、マドゥーラ人、バリ人、マカッサル人、ミナハサ人、アンボン人など、多数の民族集団が存在しています。様々な民族がいますので言語も700以上あります。
季節
インドネシアは赤道直下に位置する熱帯地域で、四季はなく、大きく分けて乾季と雨季の2つの季節があります。 地域によってずれはありますが、ジャワ島やバリ島を含むほとんどの地域では、乾季が4~10月、雨季が11~3月です。日本と違って一年中の気温差があまり変わりません。
料理
インドネシアの料理は唐辛子が入っている料理がたくさんあります。島ごとに、民族ごとに異なる料理が存在していてそれぞれに辛さも少しだけ違うんです。日本で食べるキムチの辛さはインドネシアでは「辛味無し」と判断するべきレベルです。
インドネシアの人気料理は、次のとおりです。
Rendang/ルンダン:牛肉をココナッツミルクやスパイスで長時間煮込んだ濃厚でスパイシーな味わいの料理
Sate/サテ:インドネシア風焼鳥,ヤギ肉のサテもあります!
Nasi goreng/ナシゴレン:インドネシアチャーハン
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