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外国人と日本語

外国人に通じやすい日本語の話し方

外国人留学生の増加に伴い、コンビニや飲食店で働く外国人を目にすることが多くなりました。2019年4月には、在留資格「特定技能」が新設され、外国人雇用の幅が広がったので、今後はさらにその傾向が強まることが予想できます。

自分の職場でも、新たに外国人が入社してこられたという方も多いと思います。外国人観光客の案内や、作業系の仕事をする外国人スタッフには、それほど高い日本語能力が要求されないこともあるので、仕事や休憩中の会話が難しいと感じる方も多いようです。

そこで今回は、外国人と日本語でコミュニケーションをスムーズにするために知っておきたいポイントをご紹介します。

1.外国人の日本語学習の進め方

外国人に通じやすい日本語を知るために、まずは一般的に外国人の方がどのように日本語を勉強しているのかをご説明します。

日本語を日本、海外のどちらで学ぶ場合も、日本語のテキストを使って学習する方が多いようです。どのテキストも、はじめに挨拶やよく使う言葉を覚えながら、五十音とひらがなを勉強します。

日本語学校では、「五十音表」「教室でよく使う言葉リスト」「語彙を覚えるための絵カード(写真)」などを教室に用意しておき、授業で活用しています。語彙を増やしながら、ひらがな→カタカナ→漢字と順に学んでいきます。それと同時に会話に必要な「文型」を習います。「文型」は1時間の授業で2つ程度学ぶのが一般的です。1つの文型について、説明から始まり、話し方、そして文の作り方を学び、その後にペアで会話の練習をするという流れです。

文型をメインとしたテキストでは、何を学べばよいかわかりやすく、新たに学んだ文型を使って文を作れるようになります。しかし、テキストからその文型を「いつ」「どこで」使うのかイメージしづらく、結果的に実際に使えないという学習者がたくさんいます。

2.外国人に伝わりやすい日本語とは

それでは本題です。日本語学校で日々外国人の方を指導する日本語教師の方にヒアリングをした結果、下記の5つが重要という意見をいただきました。

①ゆっくり話す

当たり前かもしれませんが、ゆっくり話してあげましょう。また、言葉の区切りで間を持たせることが効果的です。例えば、「明日、仕事へ、行きます」というように、相手が理解していることを確認しながら、一言一言ゆっくり区切って話します。

②「です」「ます」調で話す

日本語を勉強し始めたばかりの外国人は「食べます」「飲みます」のように「~です」「~ます」の形で動詞を学びます。
わかりやすい日本語で話そうとして「これ、食べる」「あれ、飲む」のように、動詞を辞書に載っている形で使うと、外国人はわからなくなってしまいますので、外国人に話すときには丁寧に「~です」「~ます」の形で話すようにしてください。

しかし、過度な敬語にも注意が必要です。「お名前をお書きいただけませんか」のような敬語は日本語学習者にはとても難しいです。また、「食べる→召し上がる」「来る→いらっしゃる」など、動詞の形が完全に変わってしまう敬語は避けてください。

③短く、単純に話す

1つの文は短く、単純にすることが大切です。例えば、「さっき小林さんが言ってたけど、来週、健康診断があるから、この紙に名前とか書いておいて」というこの文章、もう少し短く区切ることはできないでしょうか。

「来週、健康診断があります」「小林さんが言いました」「この紙に名前と誕生日を書きます」「お願いします」このように話せば、初級の日本語学習者にも伝わりやすいです。できるだけ、一文に主語と述語は一つずつにすることを心掛けると伝わりやすいです。

④やさしい単語を使う

当然ながら初級の日本語学習者は、知らない単語がたくさんあります。「朝食」や「頭痛」など、漢字だけでできている単語は、知らない上に、会話の流れがわかっていないと、理解もしづらいです。「朝食→朝ごはん」「頭痛→頭が痛い」などのように言葉を選んでください。

⑤文字通りに発音する

日本語の特殊拍と呼ばれる促音「(小さい)っ」や長音「ー(伸ばす音)」、撥音「ん」などは、多くの日本語学習者にとって共通して難しい発音です。私たち日本人にとって「来て」「切手」「聞いて」は全く違う単語ですが、外国人にとってはこの3つの単語の聞き分けはとても難しいことです。

また、日本人は会話の流れで言葉の意味を理解することがあり、話したときに文字通りに発音していないことが多くあります。外国人にとっては、なおさらわかりづらいので、文字通りにしっかりと発音して伝えてください。

3. 外国人に通じない日本人のカタカナ語

親切心がコミュニケーションを難しくした例をご紹介します。
英語が話せるベトナム人がスーパーマーケットで働いていました。日本語はまだあまりわかりません。パート社員として働くYさんは、なんとか伝えようと「カタカナ語」を使い始めました。私たち日本人にとって「りんご→アップル」などのように、カタカナ語はほぼ英語という感覚がありますが、カタカナ語と英語とでは発音が違いすぎて、日本語を理解できない外国人には伝わりません。また、カタカナ語として知られる和製英語は日本人独自の言葉も多くあり、まったく伝わらない場合があります。
このような理由から、優しさのカタカナ語は、むしろ伝わらないと認識しておいたほうがといいと思います。

4.まとめ

以上、外国人に日本語で話すときのポイントについてまとめました。

これから外国人採用をされる企業様で、このコラムに書いたようなことをご存じない日本人スタッフが多くおられるなら「外国人とのコミュニケーション方法」をテーマに研修会を開くことをおすすめします。外国人と多くの時間を共有するにあたり、伝わる日本語の予備知識があると仕事の効率もアップすると思います。

当サイトのコラム「日本語を学ぶ外国人社員をサポートする方法」でも触れましたが、普段のあいさつから「おはようございます」や「お疲れさまです」だけで終わらずに、「天気がいいですね」や「昨日の夕ご飯は何を食べましたか」など、簡単な質問を外国人社員に投げかけると、その時はうまく会話できなかったとしても「あの人がいつも話しかけてくれるから日本語を勉強したい」という気持ちになってもらえると思います。話しかけることでスタッフ同士の信頼関係が構築でき、外国人は日本語の上達が早くなります。

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