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採用した外国人社員を定着させるための職場改善策

2020/01/17

外国人と働こう 職場環境

「外国人社員をはじめて受け入れるけど、何を準備すれば良いかわからない…」「外国人社員の離職が多く、人手不足に困っている」
外国人社員のスムーズな定着、戦力化について関心をお持ちの方も多いと思います。この記事では、外国人社員が会社に抱きやすい不満を挙げ、満足度向上に効果のある改善策をご紹介します。

kedomoは外国人に特化した人材会社です。高度人材・特定技能採用、登録支援機関のご依頼を検討中の企業様は気軽にご相談ください。

1.外国人社員の就業に関する課題

『外国人の日本での就業意識に関する調査(2018年・RIETI調査)』によると、外国人社員の項目別の満足度において、将来の自分の昇進などを意味する”キャリアの発展性”が最も低い満足度となっています。また社内の多様性(ダイバーシティ)や、労働時間の長さの項目も満足度の低い結果となっています。

外国人社員の項目別の満足度(5点満点での平均評価)

RIETI調査レポート『外国人の日本での就業意識に関する調査2018年実施』


他の調査結果もみてみましょう。
こちらは日本国際化推進協会のアンケート調査により作成された、外国人社員の日本における就職の不満です。1位に長時間労働、2位に評価システムが不透明、3位に昇進が遅いが挙げられています。

 外国人社員の日本における就職の不満

経済産業省『通商白書2016「第2節 高度人材の確保とイノベーションの創出」』


この2つのアンケート調査結果から、就労に関して外国人社員は全体的に満足している一方、評価制度やキャリアパスにおいて不明瞭で分かりづらいと感じていることが推測できます。

2.外国人社員の定着率を高める3つの改善策

それでは、そうした外国人の就業に関する不満、課題に対して企業側ができる努力はあるのでしょうか。
就職の不満における1位の長時間労働の是正は今すぐに改善することが難しい問題ですが、比較的簡単にできる企業側の改善策も多くあります。ここでは外国人社員の満足度にダイレクトに効果のある3つの改善策をご紹介します。

①外国人社員との積極的なコミュニケーション

はじめて外国人社員を受け入れる会社の場合、外国人社員が社内で孤立しがちになります。異国の地で文化的な違いを乗り越えて就労することは、それだけで知らず知らずのうちにストレスとなります。
また、受け入れ側の日本人社員もちょっとした感覚の違いを理解するように気を付ける必要があります。スムーズに外国人社員に活躍してもらうためにも、

・直属の上司との信頼関係の醸成
・同僚と気軽に話せる関係の構築

この2つを受入れ部署に周知するようにしましょう。

直属の上司との信頼関係の醸成

1on1ミーティングのように、頻繁に個別でコミュニケーションをとる時間を作ることが大切です。このようなミーティングの成否は、上司の心掛けに左右されます。上司の方は、下記の4つのことを意識するようにしてください。

・あらかじめ議題など話す内容を決める
・自己開示をする
・基本的に聞き役にまわる
・ミーティングの記録をつける

ミーティングが漫然とならないよう議題を決め、外国人社員が話しやすいように聞き役にまわり、引継ぎなど意識し記録をつけます。

同僚と気軽に話せる関係の構築

同僚だからこそアドバイスできることや相談できることは多くあります。同僚の中からサポート役をあらかじめ決めておき、積極的にコミュニケーションをとるようにします。日本語ならではの表現や業界用語も意識して説明するようにしてください。

②仕事に対する評価基準の明確化

日本での就職において不満の2番目には、評価システムの不透明さが挙げられています。また5番目に、日本人と同じ水準での競争という項目があります。
日本人同士ならば言わなくても分かる感覚がありますが、背景が異なる外国人社員相手には通用しません。外国人社員の採用を機に、評価基準を見える化することも良いかもしれません。

③将来を見据えた長期的なキャリアパスの考案

技能実習や特定技能1号の場合、在留期間に限りがありますが、技術・人文知識・国際業務などの在留資格は、更新さえできれば無期限で在留することができます。
現在の仕事から、将来頑張ればどのようなポストに就くことが出来るのか知りたい外国人社員は多いはずです。
長期的なキャリアパスを考案し、外国人社員に対して提示することができる会社は、それだけで優秀な外国人社員にも魅力的に映ります。社内外の研修も、外国人社員が求めているポイントです。

3.まとめ(外国人採用はkedomoへ)

外国人社員の定着に成功している会社では、日本人社員にも刺激を与え、社内が活性化するなど良い変化がおこっています。そうした好循環を促すためにも、働きやすい職場環境づくりが重要になります。

kedomoは、外国人に特化した人材紹介をしており、ご紹介した企業様がスムーズに外国人の方を受け入れられるよう情報提供に努めています。人手不足業界を助ける「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」などの特定技能業種の採用は登録支援機関として力を入れて支援しています。外国人採用をご検討の際は気軽に声をお掛けください。

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この記事の監修者

  • Ryoko Kai

    役職:(株)kedomo マネージャー
    資格等:キャリアコンサルタント(国家資格)、職業紹介責任者、外国人入国・在留手続申請等取次研修修了
    経験:主に東日本の求人企業様を担当。機電系やIT系の外国人エンジニアや造船・溶接など特定技能人材の就職支援実績があります。韓国、ミャンマー、インドネシア、ベトナムなど幅広い国籍の方々を対象にした面接練習・履歴書添削も日々行っています。佐賀県出身。

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