佐賀県で働かれることになったエンジニアのフンさんは、大学で電気設計を専攻し、部活でもロボコンサークルに入っておられるほど機械や電気に熱中されていたそうです。そして、卒業後は高い技術力を持つ会社がたくさんある日本で働きたいとkedomoにご相談がありました。今回は、希望がかなって無事日本で就職することができたフンさんの来日の様子をレポートします。
目次
1.フンさん(電気設計エンジニア) のプロフィール
就職先:産業用ロボット設計・製造企業
業務内容:電気設計業務
経験:大学でロボット開発、電気・プログラミングの自動化を専攻
志望動機:日本で高度な電気自動化システムを学び、将来に役立つロボット開発をしたいから
スキル:PLC、STM、AVR、ARDUION、SERVER設計
日本語:N4相当
2.フンさん(電気設計エンジニア)の就職活動と来日準備
日本での就職を目指す外国人エンジニアは、就職先探し、日本語学習、ビザ申請を経て日本に来ることになります。ここではフンさんのケースをご紹介します。
①kedomoスタッフとの面談
kedomoのベトナムオフィスから、日本でエンジニアとして就職を希望されているフンさんの履歴書が福岡オフィスへ届きました。内容を確認後、福岡のスタッフとフンさんでテレビ電話をして、より詳しく日本で働きたい理由、大学で勉強したこと、希望のお仕事などをおうかがいしました。
同時に日本語力チェックも行いました。フンさんは日本語学校へ通い、日本語能力試験N4の途中までの範囲は修了しておられたので、すでに簡単な日本語の受け答えができました。
②日本での企業探し
kedomoが過去にご訪問した中に、産業用ロボットの設計をしておられる企業様があったので、フンさんのご経歴やスキルをお話ししたところ、ちょうど設計のエンジニアを募集しているということで、面接の機会をいただけることになりました。
企業様にお願いして仕事で使うものに近い図面を準備いただき、技術のミスマッチがないようにフンさんと事前に確認をしました。
③テレビ電話による面接
この時はベトナムと日本とテレビ電話でつないで面接をしました。技術的な質問の微妙なニュアンスをしっかり理解できるように通訳を入れます。
フンさんは、学生時代に勉強したことと仕事で必要な技術をしっかり結び付けて質問に答えられていたのが印象的でした。そして結果は見事合格。企業様とエンジニアどちらにも喜ばれるマッチングができたので、わたしたちも本当にうれしかったです。
④来日までの期間で日本語を猛勉強
日本での就職が決まると、ビザを待つ間、フンさんは毎日日本語学校で8時間の授業を受け、帰宅後も自主学習を欠かすことなくされていたそうです。大変ではないかと思ったのですが、日本語が勉強するのが楽しいと話されていました。電気関係の単語が載っている単語集をお渡ししたところ、来日までに毎日勉強して300単語位覚えられたそうです。
他社の面接でスタッフがベトナムに行った時には、日本語チェックを兼ねてフンさんと一緒にベトナム名物のフォーを食べました。その時は勉強した日本語を日本人と話せるのがうれしいといった感じでいろんな質問をしてくださりました。
3.ベトナムから福岡空港、そして佐賀県へ
当初は約3か月かかると予想していたビザ申請が2か月でおりたので、予定より早い来日になりました。ハノイの空港では家族やたくさんの大学の仲間たちに見送られての出発でした。
そして、早朝7時30分に到着した福岡空港でkedomoスタッフと合流。普段からテレビ電話をしていたので、お互いすぐに分かりました。そして、車で佐賀の会社へ。そこでも会社のみなさんに温かく出迎えてもらいました。
次は、新生活の準備と役所への手続きです。その日は、寮を案内いただいた後、市役所で住民登録をしました。お昼はフンさんが行きたいと言っておられた回転寿司へ。生魚はまだ慣れない様子で、ツナサラダのお寿司を気に入られていました。
昼食後、近くのスーパーでの買出しを終え、寮に戻ったところで本日のスケジュールは終了です。私たちが帰るときには、最後まで見送ってくれました。愛嬌があり、仕事への意欲もあるので、きっと会社にもすぐなじんで貢献できると感じました。
4.フンさん(電気設計エンジニア)の入社後の様子
定期的にやり取りをして、仕事やお休みの日のことを話しています。初めて迎えた日本でのお正月は、ベトナム人エンジニアの先輩と神社に初詣に行かれたり、週に1度、社長様に日本語スクールへ連れて行ってもらったりと、とても良い環境で日本の文化と言葉を吸収されています。
入社後すぐに与えてもらった課題は難しかったそうですが、徐々に慣れてきたそうで「何があってもがんばります!」と、来日当初と変わらずやる気まんまんな様子に安心しました。仕事でまだ勉強していない日本語が出てきた場面でもグーグル翻訳を使って解決できているようです。
初めて住む国で社会人としてスタートを切るのは想像以上に大変なことと思いますが、若い力でたくさんのことを吸収して、来日の目的であったロボット設計の技術をどんどん磨いて、会社に貢献してほしいと思います。kedomoのスタッフ全員でこれからもフンさんをサポートしていきます。
5.外国人エンジニアの採用はkedomoへ
kedomoでは、若く優秀なエンジニアの人材紹介を得意にしています。韓国、ミャンマー、インドネシア、ベトナムには信頼できるエージェントがいるので、そのネットワークを活かして、企業様が求める技術を持つエンジニアを募集できます。
そして、この記事のように来日前後の生活サポートや日本語学習の計画から進捗チェックまで支援できますので、初めて外国人採用をされる企業様でも安心して依頼いただけます。
エンジニア採用では、人材が操作できる設備やソフトウェアなどのスキル面を確認するため、選考までに細かなやり取りを外国人と行う必要があり、企業様に負担が大きくかかる場合があります。そのため、私たちは企業様に代わって、大学等での履修内容(『外国人エンジニア採用(大学での学習内容)』で説明)や、これまでの製作実績を通訳を入れて人材から聞き取っています。入社までの人材とのコミュニケーションを私たちを通じて行い、企業様の採用にかかる負担を軽減できることも外国人エンジニア採用で弊社の人材紹介をご利用いただくメリットの一つです。
外国人エンジニアの採用を検討されるときには、ぜひkedomoに声をお掛けください。エンジニア採用の総合的な説明はこちらの『外国人エンジニア採用』でご覧いただけます。
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