日本で働く外国人労働者の数は、直近の10年で3倍に増加しています。多くの企業で外国人と働く機会が増えてきているのではないでしょうか。今回は外国人を雇用、または外国人の採用を検討している企業の方や外国人労働者の方向けに、英語で書かれている日本の税金や保険などに関する解説資料をまとめました。
近年インド、ネパール、スリランカ、フィリピンなど日本で働かれている外国人でも、母国語同様に英語を使われる方が多くおられます。来日したばかりでまだ日本語が堪能でない外国人に対して、細かな制度を説明するときには、ぜひご利用ください。
kedomoは人材紹介会社・特定技能の登録支援機関です。外国人採用を検討中の企業様は気軽にご相談ください。
目次
1.英語で読める日本の税金制度
日本の税金と税理士制度
東京税理士会のホームページでは、日本の税金制度の説明を英語に翻訳したものがあります。税金が課される根拠や、納税方法の種類、固定資産税や消費税、贈与税など各税金の解説が記載されています。税の仕組みを体系的に知りたいという方におすすめです。
外国人のためのやさしい日本の税金と税理士制度(PDF)
所得税・住民税
所得税と住民税について、最新の情報を載せて解説しているサイトもあります。源泉徴収票の見方や税額が決定されるまでの過程、申告や納付の期限、方法など外国人の方が疑問に思うことにフォーカスを当てて丁寧に説明されているため、かゆいところに手が届く実用的なサイトです。
Immigration Procedures(出入国在留管理庁webサイト)
kedomoコラム:『外国人が日本で働くためのビザ(在留資格)とは』も併せてご覧ください。
2.英語で読める日本の保険制度
労災・雇用保険など
日本で働く外国人の方に、労働者の権利を理解してもらうという目的で作られた英語のガイドブックがあります。雇用保険制度の他にも、労働基準法で定められた労働時間や日数などについても書かれています。労働関係のトラブルを未然に防ぐという意味でも役に立つと思います。
「外国人労働者ハンドブック(英語版)」(東京都TOKYOはたらくネットwebサイト)
社会保険(健康保険・年金保険)
社会保険の手続き
日本年金機構では、自分が医療保険や年金制度に加入するために手続きをする必要があるかどうかを英語で調べられるPDFを作成しています。具体的な手続きは各自治体によって異なるため、わからない場合はお住いの自治体ホームページをご覧ください。
「社会保険制度加入のご案内(英語版/English)」(PDF)
kedomoコラム:『外国人を採用した時の保険手続き(厚生年金・健康保険・介護保険・労働保険)』も併せてご覧ください
健康保険・年金保険の仕組み
具体的な手続き方法ではなく、そもそも健康保険・年金保険とは何かを知りたい方におすすめなのがTOKYOはたらくネットの健康保険・年金保険(PDF)です。保険の仕組みや保険料について解説されています。
健康保険・年金保険の制度の概要がまとめて解説されているサイトもあります。制度の内容以外にも、年金保険料を支払っていたけれど受給する前に出国する場合や、自国の類似制度に加入期間を加算できるかどうかなど、外国人の方にとって必要な情報が簡潔に記載されています。
A Brief explanation in English about Japanese taxes and dues on Individuals※健康保険・年金保険制度の説明
日本から出国される外国人のみなさまへ(日本年金機構)※年金の脱退一時金請求方法(委任状付き)
kedomoコラム:『外国人社員が受け取れる脱退一時金(国民年金・厚生年金)』も併せてご覧ください。
3.英語で読める日本の行政手続き(マイナンバー・住民登録・在留資格・裁判)
マイナンバー
内閣府はマイナンバーに関する情報を英語で発信するページを作成しています。マイナンバー制度の内容や目的、通知に関する情報、所持する上での注意点などがまとめられています。マイナンバーカードの申請や受取方法の解説、英語版のマイナポータルへのリンクもあります。
住民登録(転出・転入)
日本に入国し、住所を決めたあとに必要な住民登録。各自治体で転入の届出をする必要があります。総務省のホームページでは、届出の期限や引っ越しをする際にどうしたら良いのかなど英語で説明されています。
転入・転出(総務省webサイト)
出入国・在留資格
出入国在留管理庁のホームページには、出入国と在留資格に関する情報が英語でまとめられています。手続きのフローチャートや、根拠法令、英文併記の申込用紙のフォーマットなどが載っています。外国人の方が日本に来る前に行う必要のある手続きもあるので、事前に本人や代理人の確認が必要です。
Immigration Procedures(出入国在留管理庁webサイト)
kedomoコラム:『外国人が日本で働くためのビザ(在留資格)とは』も併せてご覧ください。
裁判
最高裁判所
最高裁判所のホームページは英語にも対応しています。日本の司法制度の体系を学ぶことができます。民事裁判や刑事裁判など、裁判の種類ごとに概要や変遷が詳しく書かれているのが特徴です。刑事裁判に関しては手続きのフローチャートを使用して、どのように刑罰が決定されていくかを図解で理解することができます。
Judicial System in Japan(最高裁判所webサイト)
神戸国際コミュニティセンター
神戸国際コミュニティセンターのホームページには、外国人の方の身近にトラブルが起こった場合どのように対処すればいいのかがわかりやすくまとめられています。日本の裁判制度を簡単に解説したあと、法廷での通訳や労働者と事業主間の労働関係にまつわるトラブルを扱う労働審判制度の説明が書かれており、外国人労働者にとって有用な情報が多く集められています。
Troubles Court Judgement(神戸国際コミュニティセンターwebサイト)
4.英語で読める日本のその他手続き(運転免許・学校・住まい)
運転免許
日本で車を運転するために、どのような手続きの方法があるのかがまとめられているサイトがあります。外国と日本では交通ルールも大きく異なります。外国人向けの日本の交通ルールブックや標識の意味などを学習できるサイトも紹介されています。すでに自国の免許や国際運転免許証を持っている場合でも、中長期滞在者は日本の免許への切り替えが必要になるため、運転する予定のある方は手続きの方法を確認しておくのが良いでしょう。
Driving in Japan: Drivers License(PLAZA HOMES webサイト)
kedomoコラム:『外国人が日本で運転免許を取得する方法』も併せてご覧ください。
住まい
国土交通省は、諸外国と異なり独特の仕組みを持つ日本の賃貸契約に関して、外国人の方向けにガイドブックを作成しています。部屋探しの方法や入居までの流れ、不動産会社に出向く場合は何を聞かれるのか、実際の契約内容やその後の暮らし方について具体的に書かれています。最後に希望条件チェックリストがついているので、スムーズに部屋探しができそうです。
「Apartment Search Guidebook (for foreigners looking for homes in Japan)」(PDF)
kedomoコラム:『外国人にとって難しい部屋探し』も併せてご覧ください。
5.外国人採用はkedomoへ
ご覧のように様々な機関・団体が、日本で暮らす英語圏出身者に向けて、分かりやすいガイドブックなどを制作しています。
日本に来たばかりの外国人が日本の制度を正しく理解するためには、やはり母国語で読むことが最もよい方法ですので、友人や同僚に外国の方がおられましたら、ぜひこのまとめページを参考にしてもらってください。
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<参考ページ>
『福岡県内の外国人支援窓口(行政・団体)まとめ』
※福岡以外に九州各県の支援窓口をまとめたページもあります
『初めての外国人採用』
※外国人採用をする際の流れ・料金・面接方法などを説明しています
『登録支援機関の業務』
kedomoの支援の特徴、費用、そして基本的な登録支援機関の役割を説明しています