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岡山県内の外国人材雇用状況

2020/05/23

外国人と働こう 全国の外国人材雇用状況 中国・四国の外国人材雇用状況

瀬戸内海に面し、温暖な気候に恵まれた岡山県。豊富な資源と交通の利を生かした製造業や繊維業が古くから盛んで、近年ではバイテクノロジー関連産業も注目されています。そうした産業を支えるため、岡山県では多数の外国人労働者が活躍しています。

外国人を雇用・離職した際には、ハローワークに対して氏名・在留資格・在留期間の届出が必要となっており、その情報は「外国人雇用状況」として毎年労働局より発表されています。今回はその情報をもとに、岡山県の外国人雇用状況のポイントを解説します。

なお、岡山県で高度人材・特定技能採用、登録支援機関への依頼を検討中の企業様は下記よりご相談ください。

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1.岡山県の外国人労働者数と雇用事業所数

岡山県の現在の外国人労働者数は19,592人。岡山県では2016年から外国人労働者が急増しており、2016年以降は4年連続で外国人労働者数の過去最高を更新しています。それに伴い、岡山県内の雇用事業所数も増加しており、令和元年時点では2,653箇所の事業所が外国人労働者を受け入れています。

岡山県の外国人労働者:在留資格別

岡山県の外国人労働者を在留資格別(ビザ)に見ると、『技能実習』が47.2%(9,252名)、留学などの資格外活動が20.2%(3,965名)、専門的・技術分野の在留資格が15.4%(3,026名)、身分に基づく在留資格が14.6%(2,865名)、特定活動の割合が1.9%(484名)となっています。
技能実習生として学びながら働いている人が半数近くを占めているということが分かります。

※身分に基づく在留資格:永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者。
※専門的・技術的分野:「技術・人文知識・国際業務」および「教育」などを指します。

コラム:『外国人が日本で働くためのビザ(在留資格)とは』も併せてご覧ください。

岡山県の外国人労働者:国籍別

岡山県内の外国人労働者の割合を国籍別で見ると、最も多くの割合を占めるのがベトナムで43.8%(8,582名)となっています。その次が、中国で21.3%(4,176名)。次いでフィリピン 6.3%(1,235名)、インドネシア6.0%(1,172名)、ブラジル2.9%(562名)、ペルー0.5%(90名)、G7/8+オーストラリア +ニュージーランド6.1%(1,198名)、その他の国籍の割合が8.9%(1,736名)となっています。
岡山県の外国人労働者のうち、割合の多くを締めるベトナム国籍・中国国籍の労働者の半数近くが技能実習生です。

コラム:『日本で働く外国人の出身国別賃金・物価・食文化まとめ』も併せてご確認ください。

2.産業別にみる岡山県の外国人労働者

岡山県の外国人労働者数の割合を産業別にみると、45.7%(8,957名)と約半数の割合を製造業が占めていることが分かります。その次に多いのが卸売業・小売業で、12.6%(2,465名)。次いでサービス業が8.9%(1,206名)。教育・学習支援業が8.3%(1,617名)となっています。医療・福祉やサービス業では、前年に比べて20%以上外国人労働者が増加しています。

3.岡山県内ハローワーク管轄別データ(全8か所)

ハローワーク岡山

岡山市(西大寺公共職業安定所の管轄区域を除く)、加賀郡(高梁公共職業安定所の管轄区域を除く)を管轄するハローワークです。管内には7,223名の外国人労働者が届け出を出しており、岡山県内では登録者数が最も多いハローワークです。
在留資格別では「技能実習」が29.7%と一番高く、産業別では「教育、学習支援業」が20.4%と最も多くなっています。岡山の中心地である岡山市は他の地域と比べて教育機関や学習塾などが多く、「教育、学習支援業」での外国人の活躍の場が増えていると考えられます。

ハローワーク倉敷中央

ハローワーク倉敷中央は倉敷市、都窪郡を管轄としています。現在、5,821名の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では二番目に登録者数の多いハローワークです。
在留資格別では岡山公共職業安定所同様に「技能実習」が最も多く、50.4%となっています。
産業別に見ると「製造業」が46.4 %と多くの割合を占め、その次に「卸売業、小売業」が16.9 %と続きます。
倉敷市は重工業を中心とし、伝統的な地場産業などの企業が多く集まる地域であるため、外国人の方の雇用の需要も非常に高くなっています。

ハローワーク笠岡

ハローワーク笠岡は笠岡市、井原市、浅口市、小田郡、浅口郡を管轄としています。現在1,776名の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では、岡山市、倉敷に次いで3番目に登録者数の多いハローワークです。
外国人労働者のうち65.4 %が「技能実習」として居住しています。産業別では、「製造業」が83.9 %と高く、ほとんどの割合を占めています。
瀬戸内工業地域である笠岡市には工業や流通関係の企業が多く、外国人の働き手の需要も高いと言えるでしょう。

ハローワーク西大寺

ハローワーク西大寺は岡山市東区、瀬戸内市を管轄としています。現在1,448人の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では笠岡市に次いで4番目の登録者数です。
外国人労働者の51.9 %が「技能実習」として居住しています。産業別では、労働者の半数以上である68.4 %が「製造業」に従事していることが分かります。
西大寺公共職業安定所の管轄地域には大手企業の物流センターや食品工場が存在します。これらの企業が多くの外国人の方の受け入れ先となっていると考えられます。

ハローワーク津山

ハローワーク津山は津山市、真庭市、苫田郡、久米郡、真庭郡、美作市、英田郡、勝田郡を管轄としています。現在、1,207名の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では5番目の登録者数で、全体の6.2%です。外国人労働者の60.7%が「技能実習」として居住しています。産業別にみると、72.0%の外国人労働者が「製造業」に従事しています。
津山は中国縦貫自動車道の開通を起点とし、繊維工業などの地場産業から重工業まで多種多様の企業が集積しているのが特徴です。こうした企業では多数の外国人の雇用が創出されています。

ハローワーク和気

ハローワーク和気は備前市、赤磐市、和気郡を管轄としています。現在、939名の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では6番目の登録者数で、全体の4.8 %となっています。外国人労働者の77.7%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると「製造業」が77.8%と最も多く占めていることが分かります。
ハローワーク和気の管轄である備前は古くから焼物の町として栄えてきましたが、近年ではファインセラミック製品などの開発に力を入れており、これからますます外国人の方の活躍の場が増えると考えられます。

ハローワーク高梁

ハローワーク高梁は高梁市、加賀郡吉備中央町のうち上竹、納地、竹荘、豊野、黒土、田土、湯山、吉川(字日ノへ7518番、字日ノへ7519番、字長坂7520番を除く)、黒山、北、岨谷、宮地、西、新見市を管轄としています。現在、790名の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では7番目の登録者数で、全体の4.0 %となっています。外国人労働者の71.8%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると「製造業」が81.6%と最も多く占めていることが分かります。

ハローワーク玉野

ハローワーク玉野は玉野市を管轄としています。現在、388名の外国人労働者が届出をしており、岡山県内では最も低い登録者数で、全体の2.0 %となっています。外国人労働者の59.8%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると「製造業」が73.7 %と最も多く占めていることが分かります。
玉野市の主要な産業は、造船や金属製品などの製造ですが、最近では観光業にも力を入れています。現在は岡山県内で最も少ない外国人登録者数ですが、これからますます活躍の場が増えるのではないかと考えられます。

<参考資料>
「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和元年10月末現在)
岡山県内の「外国人雇用状況」(令和元年10月末現在)

4.岡山県での外国人採用はkedomoへ

岡山県でも職場の活性化や人手不足の解消を目的に、外国人を採用されている企業は増加しています。特に岡山県では製造業での需要が高く、実習生の受け入れも多く行っています。そのため、岡山県内各ハローワークや行政も外国語が通じる窓口を設けて、生活サポートに対応しています。

kedomoでは、人材募集から面接、来日時の生活サポートまで、求人がスムーズにいくようしっかりとサポートしています。そして、特定技能「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」は登録支援機関として人材紹介と支援にも力を入れております。大学で専門知識を身につけ、経験を積んだ『外国人エンジニア』の人材紹介も可能です。ご検討の際は気軽に声をおかけください 。

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<参考ページ>
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この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

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