温暖な気候に恵まれ自然豊かな大分県は、日本一の温泉数を誇ることでも知られています。そんな同県でも近年、多数の外国人労働者が活躍しています。
企業が外国人を雇用・離職した際には、ハローワークに対して氏名・在留資格・在留期間の届出をします。そして、その情報をまとめた「外国人雇用状況」が毎年労働局より発表されます。ここでは、その情報をもとに大分県の特徴を解説します。
なお、大分県で高度人材・特定技能採用、登録支援機関の依頼を検討中の企業様は下記よりご相談ください。
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目次
1.大分県の外国人労働者数と雇用事業所数
大分県は現在全国で第34位、6,254人の外国人労働者数を抱えています。雇用事業所数では全国で第35位の1,144事業所です。全国的な傾向として、毎年外国人労働者数は伸びており、大分県でも平成29年10月末現在と比べて14.6%増加しています。
大分県の外国人労働者:国籍別
ビザの種類別(在留資格別)で見てみましょう。全国平均と比較して違いが出るのが、技能実習を取得している割合の高さです。全国平均は21.1%(308,489人)であるのに対し、大分県は49.5% (3,094人)と2倍以上にのぼります。
政府が推進している高度外国人材や留学生の受け入れが進んでいることが影響し、大分県では外国人技能実習生『技能実習』の受け入れが急速に進んでいます。また、大分大学や立命館アジア太平洋大学といった教育機関があることから、資格外活動*を取得した留学生も多く、25.1% (1,572人)となっています。
*資格外活動・・・留学生は原則として労働が認められていませんが、入管で許可を得られれば1週間で最大28時間のアルバイトをすることが認められます。この許可のことを資格外活動と言います。
コラム『外国人が日本で働くためのビザ(在留資格)とは』も併せてご覧ください。
大分県の外国人労働者:国籍別
大分県内の外国人労働者数を国籍別でみると、1位はベトナム人(1,782人)、2位は中国人(1,296人)、3位はフィリピン人(922人)の順位となっています。いずれも技能実習の割合が多く、身分に基づく在留資格、資格外活動などが続いています。
コラム:『日本で働く外国人の出身国別賃金・物価・食文化まとめ』も併せてご覧ください。
2.大分県の業種別外国人労働者数
外国人労働者を雇用する事業所を産業別でみると、「製造業」が一番多く、「農業・林業」「うち宿泊業、飲食サービス業」の順番となっています。一方、外国人労働者数では「製造業」、「宿泊業、飲食サービス業」、「教育、学習支援業」の順となっています。 大分は別府など観光地が多く、そこで働く外国人数が 「宿泊業、飲食サービス業」 を押し上げる結果につながっていると推測されます。
3.大分県内のハローワーク管轄別データ
大分公共職業安定所
大分市と由布市を管轄するハローワークです。1,788名の外国人労働者が届出をしており、県内全体の28.6%を占めます。産業別でみると、国内有数の温泉地である由布院温泉を抱える地域柄を反映し、「宿泊業、飲食サービス業」「サービス業(他に分類されないもの)」「製造業」の割合が高くなっています。
別府公共職業安定所
別府市、杵築市、速見郡日出町、国東市、東国東郡姫島村を管轄し、大分県内最多となる1,932名の外国人労働者が届け出ています。立命館アジア太平洋大学が所在するため、留学生の割合が他のハローワークと比較して突出して高く、60.8%にのぼります。また産業別でみると、「教育、学習支援業」「宿泊業、飲食サービス業」の割合が高くなっています。
中津公共職業安定所
中津市を管轄する中津公共職業安定所は、680名の外国人労働者数が届出をしています。「製造業」の割合がほぼ8割と県内で2番目に高く、また技能実習生の割合も81.0%と県内平均(49.5%)よりも高い結果となっています。
日田公共職業安定所
日田市、玖珠郡を管轄し管轄し、313名の外国人労働者が届け出ています。古くから地域のイベントも多く観光地としても有名ですが、「製造業」の割合が半数以上と最も高く、「製造業」が盛んな地区ということがわかります。
佐伯公共職業安定所
佐伯市、臼杵市、津久見市を管轄し、432名の外国人労働者が届け出ています。産業別に見ると「製造業」の割合が8割以上と県内で1番高く、「製造業」が地域を支えていることがうかがえます。
宇佐公共職業安定所
宇佐市、豊後高田市を管轄しています。802名の外国人労働者がおり、県内で最も多い数である708名の技能実習生を受け入れています。また産業別では「製造業」「農業、林業」に従事する外国人労働者数が約8割を占めています。
豊後大野公共職業安定所
竹田市、豊後大野市を管轄し、307名の外国人労働者が届け出ています。産業別では「農業、林業」に従事する外国人労働者が最も高く半数以上を占め、大分県内では1番高い割合となっています。
上記の情報は、平成30 年10 月末現在における『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ』に基づいてに作成しています。
<参考ページ>
厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)
「外国人雇用状況」の届出状況表一覧(平成30年10月末現在)【大分労働局版】
4.大分県での外国人採用はkedomoへ
大分県でも職場の活性化や人手不足の解消を目的に、外国人を採用されている企業は増加しています。そのため、大分県や市町村などの行政も外国語が通じる窓口を設けて、生活サポートに対応しています。詳しくはこちらのコラム『大分県内の外国人への支援窓口(行政・団体)まとめ』をご覧ください。
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