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広島県内の外国人材雇用状況

2020/06/06

外国人と働こう 全国の外国人材雇用状況 中国・四国の外国人材雇用状況

広島県は鉄鋼や造船、自動車などの重工業を中心に、電子機器などの先端産業が盛んです。また、観光資源も豊富で、観光産業にも力をいれています。こうした流れの中で、近年では外国人労働者が活躍する場が増えています。

企業が外国人を雇用・離職した際には、ハローワークに対して氏名・在留資格・在留期間の届出が必要になっており、そのデータをまとめた「外国人雇用状況」が毎年労働局から発表されています。今回はそのデータをもとに広島県内の外国人雇用状況をポイントを解説します。

なお、広島県で高度人材・特定技能採用、登録支援機関への依頼を検討中の企業様は下記よりご相談ください。

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1.広島県の外国人労働者数と雇用事業所数

広島県の現在の外国人労働者数は36,607人。前年度に比べると14.9%(4,756人)増加しており、この数字は平成19年にハローワークへの届出が義務化されて以来、過去最高となっています。それに伴い、広島県内の雇用事業所数も増加しており、令和元年時点では4,947事箇所の事業所が外国人労働者を受け入れています。前年と比較すると、12.8%(560事業所)増加しています。

広島県の外国人労働者:在留資格別

ビザの種類別(在留資格別)で見てみましょう。在留資格別にみると、「技能実習」の労働者が17,154名で外国人労働者全体の 46.9%を占め、ついで、「身分に基づく在留資格」が 22.0%(8,051名)、「資格外活動」が16.4%(6,020名)となっています。
技能実習生として学びながら働いている人が半数近くを占めているということが分かります。

【令和元年10月】広島県内の在留資格別外国人労働者の割合

※1 身分に基づく在留資格
「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」が該当します
※2 専門的・技術的分野
技術・人文知識・国際業務」および「教育」などを指します

コラム『外国人が日本で働くためのビザ(在留資格)とは』も併せてご覧ください。

広島県の外国人労働者:国籍別

広島県内の外国人労働者の割合を国籍別で見ると、最も多くの割合を占めるのがベトナムで35.9%(13,135名)となっています。ベトナムの外国人労働者は前年と比べると比24.8%増加しています。その次が、中国で24.8%(9,072名)。次いでフィリピン 15.2%(5,563名)、インドネシア5.0%(1,827名)、ブラジル3.8%(1,401名)、G7/8+オーストラリア +ニュージーランド2.4%(878名)、韓国1.6%(585名)、ネパール1.3%(490名)、ペルー1%(354名)、その他の国籍の割合が9.0%(3,302名)となっています。
広島県の外国人労働者のうち、割合の多くを締めるベトナム国籍・中国国籍の労働者の半数近くが技能実習生です。

【令和元年10月】広島県内の国籍別外国人労働者の割合

コラム:『日本で働く外国人の出身国別賃金・物価・食文化まとめ』も併せてご覧ください。

2.産業別にみる広島県の外国人労働者

広島県の外国人労働者数の割合を産業別にみると、半数以上である51.1%(18,699名)を製造業が占めていることが分かります。その次に多いのが卸売業・小売業で、11.4%(4,168名)。次いでサービス業が9.0%(3,300名)。建設業が6.6%(2,399名)で、宿泊業・飲食サービス業が4.9%(1,810名)と続きます。建設業や、医療・福祉、サービス業では、前年に比べて30%以上の外国人労働者が増加しています。

【令和元年10月】産業別に見る広島県内の外国人労働者の割合

3.広島県内ハローワーク管轄別データ(全11か所)

ハローワーク広島

広島市のうち中区、西区、安佐南区、佐伯区(湯来町、杉並台を除く)を管轄するハローワークです。管内には7,535名の外国人労働者が届け出を出しており、広島県内では登録者数が最も多いハローワークです。
在留資格別では「技能実習」が31.1%と一番高く、産業別では「サービス業」が23.6%と最も多くなっています。ハローワーク広島が管轄するエリアは広島の中心的な地域であり、観光地や商業施設、飲食店が多数集まっています。このようなサービス業の現場で、外国人の活躍の場が増えていると考えられます。

【広島】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク福山

ハローワーク福山は福山市を管轄としています。現在、6,245名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では二番目に登録者数の多いハローワークです。
在留資格別ではハローワーク広島と同様に「技能実習」が最も多く56.6%となっています。
産業別に見ると「製造業」が55.9 %と多くの割合を占め、その次に「卸売業、小売業」が9.7 %と続きます。
福山市は中四国地方を結ぶ交通の要衝で、鉄鋼業や電子機器の製造が盛んです。国内外のトップ企業の進出も増加しています。このような背景から、外国人の働き手の需要も非常に高くなっています。

【福山】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク広島東

ハローワーク広島東は、広島市のうち東区、南区、安芸区、安芸郡を管轄としています。現在5,614名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では3番目に登録者数の多いハローワークです。
外国人労働者のうち43.4 %が「技能実習」として居住しており、その次に「身分に基づく在留資格」が25.1%と続きます。産業別では、「製造業」が42.8 %と約半数の割合を占めています。
ハローワーク広島東が管轄するエリアは、重工業を中心に数多くの工場が立地しており、外国人の働き手が求められているようです。

【広島東】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク広島西条

ハローワーク広島西条は東広島市を管轄としています。現在4,351人の外国人労働者が届出をしており、広島県内では4番目に多い登録者数です。
外国人労働者の30.5 %が「技能実習」として居住しています。産業別では、登録者の半数以上である53.3 %が「製造業」に従事していることが分かります。
東広島市は、学術研究施設が集まっており、電子部品や先端技術を扱う企業が多く進出しています。こうした企業が多くの外国人の方の受け入れ先となっていると考えられます。

【広島西条】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク尾道

ハローワーク尾道は尾道市、世羅郡を管轄としています。現在、3,934名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では5番目の登録者数で、全体の10.7%です。外国人労働者の53.1%が「技能実習」として居住しています。産業別にみると、80.0%と非常に多くの方が「製造業」に従事しています。
尾道はその立地から造船などの鉄工業が盛んで工業都市として栄えてきました。現在も交通条件を生かした企業の誘致が行われています。今後も外国人の雇用がますます見込まれると考えられます。

【尾道】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク呉

ハローワーク呉は呉市、江田島市を管轄としています。現在、3,163名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では6番目の登録者数で、全体の8.6%を占めています。外国人労働者の59.5%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると「製造業」が61.3%と最も多く占めていることが分かります。
ハローワーク呉の管轄地域は造船や製鉄の工場が立ち並び、重工業の街として知られています。こうした産業を、たくさんの外国人の働き手が支えています。

【呉】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク廿日市

ハローワーク廿日市は廿日市市、広島市佐伯区のうち湯来町、杉並台、大竹市を管轄としています。現在、1,419名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では7番目の登録者数で、全体の3.9 %となっています。外国人労働者の54.1%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると「製造業」が52.1%と最も多く、次に「漁業」が21.2%と続きます。

【廿日市】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク三原

ハローワーク三原は三原市を管轄としています。現在、1,356名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では8番目の登録者数で、全体の3.7%となっています。外国人労働者の61.7%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると、79.2%と非常に多くの方が「製造業」に従事していることがわかります。
三原市は重工業や繊維工業で栄え、現在では物流施設などの誘致も進んでいます。こうした企業では、外国人の働き手の需要がますます高まるでしょう。

【三原】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク可部

ハローワーク可部は広島市のうち安佐北区、山県郡を管轄としています。現在、1,291名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では9番目の登録者数で、全体の3.5%となっています。外国人労働者の62.3%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると、約半数の62.3%が「製造業」に従事しており、その次は「卸売業・小売業」が15.5%と続きます。

【可部】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク三次

ハローワーク三次は三次市、庄原市、安芸高田市を管轄としています。現在、1,124名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では10番目の登録者数で、全体の3.1%となっています。外国人労働者の68.6%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると、約半数の61.8%が「製造業」に従事しており、その次は「卸売業・小売業」が9.2%と続きます。

【三次】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

ハローワーク府中

ハローワーク府中は府中市、神石郡を管轄としています。現在、575名の外国人労働者が届出をしており、広島県内では最も低い登録者数で、全体の1.6 %となっています。外国人労働者の62.1%が「技能実習」として居住しています。労働者の割合を産業別にみると「製造業」が60.0%と最も多く占めていることが分かります。
府中は家具の街としてよく知られており、トップシェアの企業も存在します。また、繊維を扱う企業も多数進出しています。現在は広島県内で最も少ない外国人登録者数ですが、これからますます活躍の場が増えるのではないかと考えられます。

【府中】産業別外国人労働者数の割合【令和元年10月】

<参考資料>
「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和元年10月末現在)
広島県内の「外国人雇用状況」(令和元年10月末現在)

4.広島県での外国人採用はkedomoへ

広島県でも職場の活性化や人手不足の解消を目的に、外国人を採用されている企業は増加しています。特に広島県では製造業での需要が高く、実習生の受け入れも多く行っています。そのため、広島県内各ハローワークや行政も外国語が通じる窓口を設けて、生活サポートに対応しています。

kedomoでは、人材募集から面接、来日時の生活サポートまで、求人がスムーズにいくようしっかりとサポートしています。なかでも、大学などで専門知識を身につけ、経験を積んだ『外国人エンジニア』の人材紹介を得意にしています。そして、特定技能「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」は登録支援機関として人材紹介と支援にも力を入れております。ご検討の際は気軽に声をおかけください 。

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この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

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