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外国人が日本で運転免許を取得する方法

2020/01/02

外国人を採用したら 外国人の日本生活

日本と外国で交通ルールが違うことは、皆さまご存じと思います。例えば、インドネシア・タイ・マレーシアは日本と同じ左側通行、ベトナム・カンボジア・ラオス・韓国は右側通行で、車の運転席が左側にあることが多いです。

今回は、このように違った交通環境から来日する外国人が、運転免許証を取得する方法についてご紹介します。運転免許の取得によって、外国人だけで現場や取引先へ行けたり、会社から離れた住まいからでも通勤できるようになります。何より、外国人自身の生活が便利になり、余暇の行動範囲も広がります。

なお、kedomoは外国人専門の人材紹介会社です。高度人材・特定技能採用、登録支援機関の依頼を検討中の企業様はぜひご相談ください。

1.免許切替えと新規取得

外国人が日本で運転免許証を取得するには、2つの方法があります。
1つ目は、出身国で取得した運転免許証を切り替える方法です。この方法が最も早くて安価です。
2つ目は、日本の自動車学校に日本人と同じように通い、試験を受けて免許を取る方法です。この方法には、いくつかの難関がありますが、長年日本に住み、何不自由なく生活できているような外国人の方にとっては選択肢の1つになります。

2.出身国での運転免許を切り替える方法

外国人が日本人と同じ方法で運転免許を取得する場合、日本語で授業を受けたり、難しい漢字が出てくる筆記試験を解くにはかなりの日本語レベルが必要となります。最近では、外国語に対応した教習所もありますが、全国各地に広がるまではまだ時間がかかりそうです。

しかしながら、出身国での運転免許を保有している場合、免許を切り替える方法で、比較的簡単に日本の運転免許を取得できます。各都道府県公安委員会ごとに切替え条件が若干異なるようですが、ここでは最もポピュラーな条件を掲載します。実際に切替えをご検討の場合は、地元の警察署にお問い合わせください。

出身国での運転免許証を切り替えるための前提条件

  • 有効な外国での運転免許証を所持していること(仮免許でないこと)
  • 出身国での免許取得後、3か月以上 出身国に滞在していたこと(免許所得日と母国滞在期間をパスポートなどから確認されることが多いです。これ以外の書類を求められる場合もあります)
  • 運転免許の種別(普通車や原付など)が日本で取得しようとする免許区分と一致していること

また、免許証を切り替えるにあたって準備する書類には以下のようなものがあります。 これらを準備するのは日本人にとっては簡単なことですが、来日したばかりの外国人にとっては難しいことがあるので、会社のサポートも必要です。

  • 本人のパスポート及び在留許可証
  • 免許証の内容を日本語に翻訳した書類
  • 住民票
  • 顔写真 (直近3か月に撮った証明写真)

さて、こうした取得条件と書類が整えば手続きに入ります。手続きには「事前審査」「適性試験」「実技試験」の3つがあります。

事前審査

事前審査は、上記の提出書類を元に、取得要件に合うか調べられます。また、本人に口頭質問がされます。質問内容は、母国で運転免許証を取得した年、免許取得の方法、出身国の自動車学校の名称や場所などです。これらを事前に話せるようになっておかなければなりません。

さらに、どのような試験が行われたかも聞かれることがあります。免許試験を行った時の書類が本国に残っていれば、確認しておくのがよいでしょう。

適性試験

次に適性試験です。身体的な適性を測るため、視力検査や片足立ち検査などがあります。一般に日本で就労しようとする外国人の方は難なくパスできるため事前準備は不要です。しかし、極度に視力が悪いにもかかわらず、視力矯正を行っていない方が時々おられますので、その場合は事前にメガネなどで矯正しておく必要があります。

この他に、日本における交通ルールの簡単な〇×試験が10問程度あります。7問以上正解でパスします。これには事前準備が必要です。

実技試験

実技試験は、その都道府県で指定された運転免許センターのコースを走行します。出身国とルールが異なるせいか、外国人にはこれが不得意な方が多くおられます。そのため地元の自動車教習所で何回か実技練習を行っておくのがよいかもしれません。

3.日本で新たに運転免許証を取る方法

2つ目は、日本の自動車教習所に通って日本人と同じように学科・実技・仮免試験・卒業試験と進み、免許センターでの学科試験にのぞむ方法です。

最近では、外国語に対応している教習所や運転免許センターがあります。最も多い言語は、英語、中国語、ポルトガル語ですが、ベトナム語やフィリピン語に対応している施設もあります。最寄りに母国語に対応する施設がない場合は、日本語か理解できる言語での教習になります。また、教習所によっては外国人対応のための特別料金を徴収するところもあるので注意が必要です。

「合宿免許」で同じ国の人と一緒に教習できる施設もあります。これが一番短期で取りやすい選択かもしれません。

4.まとめ

今回は、外国人が日本で運転免許証を取得する方法をご紹介しました。

外国語対応の教習所が近くにない場合、日本での生活が短い外国人が日本語で教習を受けることは難しいため、原付免許などの学習範囲が狭い免許取得からスタートして、普通自動車免許にチャレンジする方法をとるのがよいかもしれません。 原付試験でも、対応外国語が試験場によって異なりますので、事前にどの言語で受験できるのかを確認しておいてください。

自社の外国人社員が運転免許を取ることになったときには、ぜひサポートをお願いします。

5.外国人採用はkedomoへ

kedomoでは、人材募集から面接、来日時の生活サポートまで、求人がスムーズにいくようしっかりとサポートしています。なかでも、大学などで専門知識を身につけ、経験を積んだ『外国人エンジニア』の人材紹介を得意にしています。また、人手不足業界を助ける「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」などの特定技能業種の採用も登録支援機関として力を入れて支援しています。外国人採用をご検討の際は気軽に声をお掛けください。

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この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

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