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日本語を学ぶ外国人社員をサポートする方法

2020/01/02

外国人と日本語 採用後のサポート

「雇用している外国人の日本語レベルを上げたい」「外国人を採用したいけど、日本語で上手くコミュニケーションが取れるか不安」そんな声をよく耳にします。そこでここでは、外国人が日本語を効率的に学習する方法やつまづきやすいポイントをご紹介します。

世界で最も習得するのが難しい言語とも言われる日本語。それを学ぶ外国人の手助けをするのに役立つ知識になれば幸いです。

なお、kedomoは外国人専門の人材紹介会社です。高度人材・特定技能採用、登録支援機関の依頼を検討中の企業様はぜひご相談ください。

1.外国人に難しい日本語の発音

日本人がlightやrightなどの「L」と「R」を正しく発音することが苦手なように、外国人にも、発音するのが難しい日本語の音があります。

母語が中国語や韓国語の人は、日本語の「タ」と「ダ」のような清濁の区別が難しく、「わたし」が「わだし」となる傾向があります。また、母語が韓国語の人は日本語の「ザ・ズ・ゼ・ゾ」と「ジャ・ジュ・ジェ・ジョ」の区別が難しく、「ざんねん」が「じゃんねん」と発音されます。そして、母語がタイ語の人は日本語の「シ」と「チ」、そして「ツ」と「ス」を区別して発音することは難しいようです。

このように日本語学習者の母語によって発音の違いが見られる一方で、日本語の特殊拍と呼ばれる促音「(小さい)っ」や長音「ー(伸ばす音)」、撥音「ん」などは、母語に関わらず、多くの日本語学習者に共通して難しい発音です。日本語を日本人らしく話すために必要な要素であるアクセントやイントネーションを身につけることは、日本語学習者にとって難しい課題です。

2.日本語レベルの高い外国人の意見は「リスニングが最も大切」

日本語レベルが高い外国人に話を聞いてみると、日本語を習得するのに必要なのは「リスニング」だと口を揃えて言います。日本人が身近にいるなら、何でも聞いて、たくさん話すことが上達への近道です。どの言語の習得にも、赤ちゃんが言葉を覚えるようにまずは「聞くこと」、そして「話すこと」が重要です。

漢字の勉強法は、日本人と同じように「書くこと」が一番だと考えられています。複数のパーツから成る漢字の場合、それぞれのパーツに分けて覚えていくのが効果的です。また、組み合わせや読み方の法則を自分で見つけるのも楽しく漢字学習を進めていくためのポイントです。

3お気に入りの日本のコンテンツを見つけると上達が早い

「聞くこと」が重要だと言いましたが、日本の歌やマンガ、映画やテレビ(ドラマ、ニュース、バラエティー)など、興味のある日本語を楽しみながら聞くことには大きな効果があります。興味があれば、知らない言葉も積極的に調べられるので一石二鳥です。

歌は、歌詞を見ながら聴くことができ、カラオケでは、歌詞を字幕に合わせて歌うことで「読む力」と「話す力」が育ちます。

その他の学習方法では、好きな映画やテレビ番組を見つけ、同じものを何度も見て、少しずつ語彙やフレーズを覚えていく方法があります。最後には日本語字幕を見なくても内容を理解できるようになります。

どんな分野の勉強でも楽しんでやらなければ長続きしません。好き=楽しいですから、お気に入りの日本のコンテンツを見つけて、1日1単語でもコツコツと語彙を覚えたり、毎日話すことが大切です。

4.外国人が日本語を話したいと思える職場環境作り

多くの外国人社員が在籍する企業では、社内で日本語勉強会はあっても、普段は外国人同士でばかり話していて、せっかく日本にいるのに日本語を使う機会がないというケースがあります。これではいつになっても日本語を話せるようにはなりません。

まずは日本語を使う環境を作ることが大切です。仕事でよく使う言葉はフレーズ化して外国人にもすぐ理解してもらえるようにしましょう。何回も聞いていれば、そのフレーズの「基本的な文型」や「頼むときの言い方」として応用できます。

また、普段のあいさつも「おはようございます」や「お疲れさまです」だけで終わらずに、「天気がいいですね」や「昨日の夕ご飯は何を食べましたか」など、簡単な質問をするといいと思います。この質問がわからない日本語レベルだったとしても「あの人がいつも話しかけてくれるから日本語を勉強したいな」という気持ちになってくれるでしょう。

日本国内の外国人就労者の出身国の多くは、日本より家族との繋がりが深いように感じます。その家族や友達と離れて日本へ来ているのですから、寂しいのは当然です。そして、日本の労働環境や職場の雰囲気も母国とは全く違うため、ストレスも溜まります。そこで日本人から積極的に話しかけることで信頼関係が生まれ、外国人が「話したい」という気になると、日本語の習得も早くなります。

「話したくない→話す必要がない→話さない」という悪循環になってしまったら、日本語の上達は見込めません。職場の外国人を迎え入れる態勢を見直して、「日本語が必要」「日本語を勉強したい」という気持ちを維持してもらえる環境作りをしましょう。

5.外国人が敬語を使えるようにするためには

外国人のタメ口が気になってしまう方も多いと思いますが、その最も手っ取り早い解決方法はわたしたちも外国人に対して「敬語」を使い続けることです。 外国人の方々(特に日本語初級レベル)は悪気があってタメ口なわけではありません。「敬語」を知らなかったり、使い方がわからないだけです。

外国には敬語の概念がない国もあるので、立場によって語尾を変えることを知らない人、またはその必要性を理解できない人も多くいます。もし身近に敬語が苦手な外国人がいるなら、ぜひいちど日本語は敬語で終えるものだと無意識に意識づける、この方法を試してみてください。

6.まとめ-日本語学習に大事なことは「継続」

先に述べた通り、どんな分野の勉強も楽しんでやらなければ長続きしません。特に語学は“継続して”することが大切です。少しずつでも語彙を増やしたり、発話することが日本語上達のカギとなるでしょう。「継続は力なり」です。

7.外国人採用はkedomoへ

kedomoでは、人材募集から面接、来日時の生活サポートまで、求人がスムーズにいくようしっかりとサポートしています。なかでも、大学などで専門知識を身につけ、経験を積んだ『外国人エンジニア』の人材紹介を得意にしています。また、人手不足業界を助ける「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」などの特定技能業種の採用も登録支援機関として力を入れて支援しています。外国人採用をご検討の際は気軽に声をお掛けください。

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この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

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