人口9500万人を超え、平均年齢約30歳というベトナムは、今後も高い経済成長が続くと見込まれています。そして、若く勤勉な労働力への期待から、新たな生産拠点を設立する目的で進出する企業が増えているとともに、消費が期待できる魅力的なマーケットとしての存在感も高まっています。

ベトナム進出支援メニュー

ベトナムに駐在する日本人スタッフが、リアルタイムの情報を提供して企業のベトナム進出をサポートします。ここでは 「ベトナム現地調査」「現地法人立上げ支援」「経営サポート」の3つのメニューについてご説明します。

1.ベトナム現地調査
1.ベトナム現地調査
内容
  • ベトナム進出に向けて事前調査代行
  • 視察ツアーの企画・手配

進出チェックポイント

進出地域の選定

首都ハノイは、工業が盛んな地域で製造業の企業進出が盛んです。また、商業の中心と言われるホーチミンは飲食・サービス業の店舗出店が増えています。そして最近ではリゾート地として有名なダナンも企業誘致を積極的に進めており注目を集めています。
自社製品やサービスによって進出する地域を選定するのはもちろん、「生産規模に適したインフラが整った工業団地がある」、「有名大学があり人材が集まりやすい」なども考慮することが大切です。


生活環境の調査

初めて日本人がベトナム駐在して働く場合、日本人コミュニティ、外国人対応病院、日本食レストランなどの有無を予め調べておくことも重要です。 些細なことのようですが、文化が全く異なる中で、日本語が通じないストレスが仕事に悪影響を及ぼしたという話は海外赴任では珍しくありません。

2.現地法人立上げ支援
2.現地法人立上げ支援
内容
  • 法人設立
  • 不動産取得、建設業者とのマッチング

経験豊富な専門家と連携しているので、手続きに困ることはありません。工場や事務所の契約で交渉が必要な際は、優秀な通訳を手配して、スムーズな取引を支援します。


進出チェックポイント

通訳の能力

日本語を上手く話せるベトナム人通訳者は多いですが、日本人の考え方や意図を理解して、ビジネスに必要な材料を正確に伝達できるベトナム人通訳者は少なく、とても貴重な存在であるというが実感です。コンサルティングを提供するお客様には、これまで私たちが仕事でつながった質の高い通訳者を紹介して、建設的な交渉ができるようにしています。

3. 経営サポート
3. 経営サポート
内容
  • 人材採用、日本語教育
  • ビジネスマッチング

ベトナム拠点で働く現地スタッフ採用の支援をします。必要な日本語レベル、スキルなどを聞き取り、信頼できる現地エージェ ントと連携して行います。
日本語ができる人材を採用できるにこしたことはありませんが、その場合は給料が高くなりますので、 日本人スタッフとの懸け橋となる日本語ができる人材、日本語はできないが技術レベルが高い人材など、適材適所を配置することでコスト削減にもつながります。また、日本企業との取引を希望するベトナム企業のご紹介も行います。


進出チェックポイント

責任者となるベトナム人材の育成

あらかじめ日本でベトナム人材を育成して、ベトナム進出の際にその人材を責任者に据えるという方法がよくとられます。この方法は会社のルールや技術を教えこんだり、日本語レベルを向上させるのに最も効果的です。その時、注意しておきたいことが2つあります。
1つめは採用時に、将来ベトナムに戻って責任者のポジションに着いてもらう計画を伝えることです。人材の中には日本が好きでずっと日本で生活したいと考えている方もおられますので、帰国を伝えても納得を得られなかったり、せっかく育てた人材が転職してしまうことが考えられます。2つ目は、人材の出身地域と進出拠点の場所です。家族のつながりが強いベトナム人は、ベトナムに戻ったら、やはり家族と暮らせる場所で仕事をしたいという考えが一般的です。例えば、ハノイで採用した人材を、ホーチミン拠点の責任者に任命した場合、難色を示されることがあるかもしれません。

料金表

項目 内容 料金
現地視察 視察先選定、アポイント、移動手段手配、日本人担当者と通訳同行 10万円~/1日
現地採用 ベトナム現地での求人、面接セッティング
※日本で採用する場合の料金表
20万円~/1名
法人設立 ベトナム現地法人の設立申請
※業種によって料金が異なります
50万円~
合同面接会 ベトナム人材との合同面接会(5社以上、ベトナム開催)のセッティング
※同業で組織する組合様、経済団体様からのご依頼もお受けできます
20万円/1社
※採用決定時手数料別途
提携企業調査 ベトナムでの販売代理店、材料調達先、製造委託先、オフショア開発先のご紹介 10万円~
採用セミナー 外国人採用を検討されている企業様や、情報を得たい団体様向け 5万円~
※交通費別途

※料金は予告なく変更することがありますので、事前にお問合せください。

ベトナム進出シミュレーション

中小製造業者様がベトナム進出する際の進め方の一例を挙げています。様々なパータンがありますので、ひとつの参考としてご覧ください。

STEP 1

ベトナムで行う業務・規模の決定

中小企業が進出する場合、市場調査や人材育成を行いながら小規模でスタートして、数年後に目的とする事業規模に到達するように計画されることが多いです。

1年目から3年目までの計画例

1年目 小規模cad センターの設立
業務
  • 日本の本社から送られたCADデータ処理
  • 3年後の工場建設に向けての調査・人材育成

人員
  • 日本人責任者1名
  • ベトナム人リーダー兼通訳1名
  • ベトナム人cadオペレーター3名
3年目 工業団地で製造工場の完成
業務
  • 日本および海外向け製品の製造

人員
  • 日本人責任者1名
  • ベトナム人リーダー兼通訳2名
  • ベトナム人技術者スタッフ10名
STEP 2

進出形態の決定

生産活動を伴う営業を目的とした日本企業が進出する際は、「現地法人」「支店」「駐在員事務所」の3種類の法人形態のうち、ほとんどの場合「現地法人」を設立します。
現地法人を設立する場合は、「有限責任会社(LLC)」「株式会社(JSC)」のいずれかを選択することになりますが、「株式会社」は出資者が3 名以上で、手続きや管理もかなり複雑になることから、上場などを目的としない限り、日本の中小企業が「株式会社」を選択することは少なく、「有限責任会社(LLC)」が選ばれています。

法人形態ごとの特徴

現地法人 支店 駐在員
事務所
営業行為ができるか ×
対象となる業種 すべての業種 金融業などの特殊な業種 すべての業種
日本本社への損金算入 不可
STEP 3

単独出資と合弁会社設立の判断

現地法人設立を単独出資か、ベトナム企業に出資を受け合弁会社にするのかの判断は、以下のメリットデメリットを検討します。国外企業向けに整備された工業団地に立地する場合は、交渉事も少なく、手続きも簡単になので、ベトナム企業の手を借りない単独出資でも比較的進出しやすいといわれています。

単独出資 合弁会社
メリット
  • 自社経営方針が徹底できる
  • 合弁相手との紛争を避けられる
  • 合弁相手と投資額とリスクを分担できる
  • 合弁相手のネットワークや設備を利用できる
デメリット
  • 行政や地域との交渉が必要なときには現地人のサポートが必要
  • 事業内容によっては外資の単独出資が認められない場合がある
  • 信用できる合弁相手を見つけるのが難しい
  • 利益分配などで争いになる可能性がある
STEP 4

進出地域の決定

「生産規模に適したインフラが整った工業団地がある」「有名大学があり人材が集まりやすい」なども考えておくことが大切 です。なお、将来的に工業団地への工場設立などを見越したcadセンター進出の場合は、その工業団地近隣に最初の事務所に構えることで、採用して育成した人材がそのまま勤務できます。

STEP 5

人材の確保・日本での研修

現地で働く人材を採用します。現地職業紹介のライセンスを持った会社を通じて、希望スキルを持った人材を募集します。高い日本語レベルを期待すると、思うような技術を持つ人材が見つからないことがあるため、その場合は入社後、継続的な日本語教育する必要があります。
日本で研修する際は、可能滞在日数や研修内容によって必要なビザが異なるのでご注意ください。 日本語レベルが低い状態で、入社後すぐ日本語で研修するのは難しいため、通訳を雇ったり、あらかじめエ ンジニアを日本で雇用しておいて、研修の指導役とされる企業もあります。

CADセンター運営費用(試算)

5名程度のCADセンターをハノイで設立した場合のおおよそ必要コストを出してみました。
賃金は日々変わり、地域差もありますので、あくまで金額は目安とお考え下さい。(算出時期2019年)

ランニングコスト

人件費
日本人
御社規定による
ベトナム人技術者兼通訳
1人あたり 800~1000USD/月
ベトナム人CADオペレーター
1人あたり 400~700USD/月
※習熟者ほど高い
※駐在する日本人にかかるその他費用
住居:1000USD/月、健康保険:1200USD/年、レンタカー:1000USD/月(通勤・ 私用)、帰国航空券:500USD/1回、外国人労働許可書:1000USD/2年に1回
オフィス賃料・光熱費 賃料:1000USD/月、光熱費:200USD/月

イニシャルコスト

法人設立費用 5000~10000USD(政府への登録費用含む) ※専門業者へ依頼
その他 オフィス用具、準備のための渡航費など実費

ベトナムでの採用選考・視察事例

福岡の企業様とベトナムで採用選考と視察を行った事例です。
初めてのベトナムでの現地面接や視察をご検討される場合の参考にしてください。

訪問目的とスケジュール
業 種
製造業
訪問目的
人材採用と製造現場視察
採用したい人材
  • 将来的に製缶業務の設計・品質管理等をトータルに行える人材
  • 社内スタッフの年齢を考慮して若手人材を希望
  • 技術、 日本語の学習意欲を重視
スケジュール
1日目
  • 08:00福岡空港集合
  • 12:45ハノイ着 ※現地ベトナム時間
  • 14:30ホテル着
  • 15:00面接
  • 17:30面接終了
  • 18:30夕食
  • 21:00ホテル着・解散
2日目
  • 08:30ホテル発
  • 09:30実技試験開始
  • 12:00実技試験終了
  • 12:30昼食・移動
  • 14:00視察① → 移動
  • 15:30視察② → 解散
  • 22:30ホテル発

※日本とベトナムの時差は2時間です

試験と視察の詳細

1日目 15:00~面接

採用人数2 名の募集に対して6 名の応募があったので、3 名ずつ2 グループに分けて面談しました。
文化の壁を越えて、それぞれの人柄を理解するため、様々な質問をしていただきました。通訳を交えるので日本人応募者の面接より時間が必要です。企業様は「応募者の意欲が伝わってきて力が入った」と印象を話されていました。

2日目 9:30~実技試験

次の日は大学の実習場所を貸切り、製缶にかかわる実技を試してもらいました。緊張のせいで思うようにできない方もおられましたが、もう一度やらしてほしいと自ら志願される方もおり、試験にかける強い思いが伝わってきました。2 日に渡った試験はここで終了です。右下の写真は帰宅時にバイクの駐車代を払うため列を作る大学生です。

2日目 14:00~工場視察

お客様の製缶業務と関連が深い現地企業をピックアップして訪問しました。日本での仕事と共通する点がそれぞれの企業にあったようで、興味深い視察になったと言っていただきました。
一つめの視察先は機械部品の製造工場と関連の溶接工場です。日本とも直接取引がある工場であったので、設備類も整っていました。壁には日本語で「改善」と書かれたパネルがありました。二つめの視察先は郊外の小規模な製缶工場です。孫請けで仕事を受けていると話されていました。

ハノイの街並みや食事

ハノイ中心街は飲食店などが多く、夜遅くまで活気があります。wifi スポットは日本に勝るとも劣らず多いので、ネット利用にも困ることはありません。 移動はタクシーを選ぶのが無難です。バイクや車の交通量の多さに加え、とても運転が荒いので、初訪問の日本人が車を運転することは難しいです。万が一事故をしたら、言葉が通じず対応に苦労することになります。