「外国人を採用するなら、どれくらいの給料が適正なのか?」
特定技能での採用を検討されている企業様から、よくいただく質問のひとつです。
今回は、『令和6年(2024年)の厚生労働省調査データ』をもとに、在留資格別の外国人労働者の平均賃金についてご紹介します。
目次
1.外国人労働者の平均賃金は?
外国人全体の月額平均賃金は約24万2700円となっており、日本人と同等、あるいはやや低めの水準となっています。ただし、これはすべての在留資格を含んだ平均であり、資格ごとに大きな差があります。
2.在留資格別・平均月給(令和6年版)
在留資格区分 | 平均賃金(千円) | 年齢(平均) | 勤続年数(年) | 対前年比増減(%) |
---|---|---|---|---|
専門的・技術的分野(※特定技能除く) | 292.0 | 32.4 | 3.3 | -1.6 |
特定技能 | 211.2 | 28.8 | 2.2 | +6.7 |
身分に基づくもの(永住者・定住者など) | 300.3 | 45.3 | 6.5 | +13.4 |
技能実習 | 182.7 | 27.0 | 1.7 | +0.6 |
その他(資格外活動など) | 226.5 | 30.0 | 1.7 | -2.1 |
※出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 (9) 在留資格区分別にみた賃金」より作成
3.特定技能の賃金水準は?
特定技能外国人の月給は、平均211,200円とされています。
これは技能実習生(182,700円)よりも高く、その他の短期労働系の在留資格(226,500円)に近い水準です。
前年比+6.7%と、賃金が大きく伸びている点が特徴的です。これは、特定技能が中長期的に活躍する即戦力人材として認識され、また人手不足を背景に待遇が改善されつつあるのかもしれません。
ただし、特定技能外国人の給料は、業種や地域によって大きく異なります。
たとえば、介護・外食・農業などでは、もともと国内でも賃金が高くないため、特定技能外国人の給与も業界平均と近くなる傾向があります。
4.特定技能外国人採用時の給料設定のポイント
企業が特定技能外国人を採用する際には、以下の点に留意しましょう
- 日本人と同等以上の賃金か(「日本人と同等以上の報酬を支払う」ことが法令で義務付けらています)
- 同一業務に従事する従業員とのバランスは取れているか
- 地域・業種別の平均水準と比べてどうか
適正な給与設定は、職場への定着率や信頼構築にもつながります。
5.まとめ
技能実習制度の廃止が決定されたため、今後も特定技能人材の受入れ人数の増加と、給与水準や処遇の見直しが進むと予想されます。
kedomoでは、業種・地域・職種ごとの採用事例や、人材確保に関するご相談も承っています。
特定技能人材の採用をご検討の企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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