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特定技能外国人の給料は?【最新データで見る賃金事情】

2025/03/26

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「外国人を採用するなら、どれくらいの給料が適正なのか?」
特定技能での採用を検討されている企業様から、よくいただく質問のひとつです。

今回は、『令和6年(2024年)の厚生労働省調査データ』をもとに、在留資格別の外国人労働者の平均賃金についてご紹介します。

1.外国人労働者の平均賃金は?

外国人全体の月額平均賃金は約24万2700円となっており、日本人と同等、あるいはやや低めの水準となっています。ただし、これはすべての在留資格を含んだ平均であり、資格ごとに大きな差があります。

2.在留資格別・平均月給(令和6年版)

在留資格区分平均賃金(千円)年齢(平均)勤続年数(年)対前年比増減(%)
専門的・技術的分野(※特定技能除く)292.032.43.3-1.6
特定技能211.228.82.2+6.7
身分に基づくもの(永住者・定住者など)300.345.36.5+13.4
技能実習182.727.01.7+0.6
その他(資格外活動など)226.530.01.7-2.1

※出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 (9) 在留資格区分別にみた賃金」より作成

3.特定技能の賃金水準は?

特定技能外国人の月給は、平均211,200円とされています。
これは技能実習生(182,700円)よりも高く、その他の短期労働系の在留資格(226,500円)に近い水準です。

前年比+6.7%と、賃金が大きく伸びている点が特徴的です。これは、特定技能が中長期的に活躍する即戦力人材として認識され、また人手不足を背景に待遇が改善されつつあるのかもしれません。

ただし、特定技能外国人の給料は、業種や地域によって大きく異なります。
たとえば、介護・外食・農業などでは、もともと国内でも賃金が高くないため、特定技能外国人の給与も業界平均と近くなる傾向があります。

4.特定技能外国人採用時の給料設定のポイント

企業が特定技能外国人を採用する際には、以下の点に留意しましょう

  • 日本人と同等以上の賃金か(「日本人と同等以上の報酬を支払う」ことが法令で義務付けらています)
  • 同一業務に従事する従業員とのバランスは取れているか
  • 地域・業種別の平均水準と比べてどうか

適正な給与設定は、職場への定着率や信頼構築にもつながります。

5.まとめ

技能実習制度の廃止が決定されたため、今後も特定技能人材の受入れ人数の増加と、給与水準や処遇の見直しが進むと予想されます。

kedomoでは、業種・地域・職種ごとの採用事例や、人材確保に関するご相談も承っています。
特定技能人材の採用をご検討の企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

外国人採用・マッチングのご相談はこちら:https://www.kedomo.com

この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

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