コラム |  外国人採用・紹介ならkedomo
  1. TOP
  2. コラム
  3. 外国人を採用するには
  4. 外国人の採用方法
  5. 企業が外国人留学生採用で成功するためのポイント

企業が外国人留学生採用で成功するためのポイント

2020/06/06

外国人を採用するには 外国人の採用方法

少子高齢化により労働力不足が深刻化している日本。近年は人手不足を補うため、外国人を採用する企業も増加しています。今回は外国人の中でも、日本国内の大学、短大、専門学校、日本語学校などの教育機関で学ぶ外国人留学生の採用について、現状や課題を踏まえた上で採用時の注意点や、成功させるためのポイントをご紹介します。

1.外国人留学生の現状と課題

外国人留学生の就職の現状

外国人留学生数の推移と出身国

近年、外国人留学生の数は増加の一途をたどっており、平成20年には123,829人であった総数が平成30年には298,980人と10年間で倍以上に増えていることがわかります。

外国人留学生の推移(隔年5月1日現在)

平成30年度外国人留学生在籍状況調査結果日本学生支援機構より

また、留学生の出身国別に見ると中国が38.4%(114,950人)、ベトナムが24.2%(72,354人)、ネパールが8.1%(24,331人)、韓国が5.7%(17,012人)、台湾が3.2%(9,524人)、スリランカが2.8%(8,329人)と圧倒的にアジア地域からの留学生が多くなっています。

外国人留学生の出身国別割合

平成30年度外国人留学生在籍状況調査結果日本学生支援機構より

外国人留学生の就職における課題

外国人留学生の就職

増加する外国人留学生ですが、平成28年時点で大学を卒業・修了した23,946人のうち日本国内に就職したのは約36%の8,610人に留まります。

日本での就職を希望する外国人留学生は約64%に上るため、就職したくてもできない状況であると考えられます。(文部科学省『外国人留学生の就職支援について(PDF)』参照)

就職活動に伴う困難や日本での働き方の理解不足

課題の一つとして挙げられるのが、日本の就職活動が外国人留学生にとって難しいことです。日本語での適性試験や面接が困難、業界研究・企業研究のやり方がわからないといった問題があります。これに対し企業側は、外国人留学生の日本語能力が不十分である、日本企業における働き方の理解が不十分である点を改善してほしいと考えています。

では、ここからはこうした課題を踏まえて、改善するための留学生向けの支援や、企業側の工夫を紹介していきます。

2.外国人留学生に向けた就職支援

民間団体による外国人留学生の就職支援

留学生就職支援ネットワーク

外国人留学生の日本における就職活動を支援しているのが一般社団法人留学生就職支援ネットワーク(webサイト)です。ネットワークに加盟している大学の学生であれば、就職活動に関する知識・情報やビジネス日本語、企業採用情報などのコンテンツが24時間利用できます。日本の就職活動の仕組みや現状を知るのに適したサイトです。

こうしたサイトに企業情報を登録することで、外国人留学生からの応募が期待できます。また、外国人留学生がどのように就職活動に取り組んでいるのかを知ることができます。

留学生就職支援ネットワークwebサイト

留学生のための就職活動特集

国際留学生協会(webサイト)が外国人留学生の就職に役立つ情報を提供しています。就職活動の進め方や企業の見分け方、就職相談会の情報などが掲載されています。

留学生のための就職活動特集(国際留学生協会webサイト)

3.外国人留学生の採用で成功する3つのポイント

ポイント1:条件を明確にする

日本語能力とスキル

外国から直接雇用するのとは異なり、外国人留学生はある程度日本語を話せることが多いですが、実際に企業で活躍するためにはビジネス日本語が必要になります。就職活動で留学生が苦戦してしまうのも、ビジネス日本語の壁があることが一つの要因だと考えられます。

そのため高い日本語能力やスキルを持ち合わせた外国人留学生は獲得競争が激しい傾向があるので、どの程度の日本語能力が最低限必要になるのか、働くうえで求められるスキルは何かを明確にすることによって企業にぴったりの人材を探すことができます。

日本語能力の目安は、コラム『外国人の日本語力』をご覧ください。

また、すでに必要なスキルは備えているものの日本語能力にやや不安がある外国人留学生の場合は採用後に日本語学習をフォローアップすることで、企業に必要な人材として活躍してくれる可能性もあります。企業内で日本語教育を行うのは負担が大きいと考えられる方には、全国のボランティア団体や自治体で開催している日本語教室を積極的に利用してもらうのが良いかと思います。『全国の外国人相談窓口』では各地域の日本語教室も掲載してあるので、お近くの教室をぜひ探してみてください。

ポイント2:社内体制を整える

必要な手続きを事前に確認する

日本での働き方を学ぶ必要のある外国人留学生ですが、会社に定着して働いてもらうためには企業側での工夫も必要になってきます。

外国人留学生が入社した後に、社内制度や社内環境に関するトラブルによって離職するのを防ぐためにも社内体制を整えておくことが重要です。

手続きの面では、学生ビザから就労ビザへの切り替えやハローワークへの届け出が必要です。外国人採用手続きの概要については、『外国人材の受け入れ準備』をご覧ください。

評価制度や社内制度を見直す

キャリア重視の傾向にある外国人留学生にとって社内評価は大きな要素です。昇進方法などを工夫してキャリアアップがしやすい環境を整えることも外国人留学生のモチベーションアップにつながります。

また文化や宗教によって、まとまった休暇が必要な場合もあるため、柔軟な休暇制度を設けることも大切です。

コラム:『外国人採用の注意点【外国人活用の課題と改善案】』も併せてご覧ください。

ポイント3:採用方法を選択する

大学や公的機関の求人を利用する

外国人留学生が多く在籍する大学の情報は高度外国人材活躍推進ポータル(webサイト)で見ることができます。出身国や専攻分野をソートして人材を探して大学にコンタクトを取れるため、獲得したい人材像がある程度決まっている方に適しています。またサイトに企業情報を掲載して就職希望の留学生を募集することも可能です。

もちろんハローワークを介して外国人留学生を探すことも可能です。中でも東京、大阪、名古屋に設置された外国人雇用サービスセンター(webサイト)は外国人の人材紹介に特化しています。外国人の方が応募しやすくなるような求人票の書き方なども教えてもらえます。広く人材を募集したい方におすすめです。

人材紹介会社を利用する

当サイトを運営するkedomoは外国人に特化した人材紹介会社です。雇用条件の聞き取りをしたのちSNSや提携教育機関などを通して求人を行います。ミスマッチが起こらないように必要な技術や日本語力をしっかりと事前に確認できることが特徴です。また採用決定後も入社までサポートを行っているため、外国人留学生のビザの切替えや日本語学習についての不安などわからないことがあれば相談をしていただくこともできます。kedomoの人材紹介を利用するメリットについて詳しくご覧になりたい方は『kedomoで外国人の人材紹介を利用するメリット』をご参照ください。

4.外国人留学生の採用はkedomoへ

日本国内で学ぶ外国人留学生は、日本の生活や言葉に馴染んでいるため、外国から人材を直接採用する場合と比べて、企業にとっての心理的ハードルが低いといえます。

しかしながら、ここまでお話ししたように採用方法や採用後のフォローなど、日本人とは違ったアプローチが必要な場面がありますので、この記事を参考に採用に臨んでいただければ幸いです。

kedomoでも、保有するネットワークを通じて外国人留学生のご紹介が可能です。日本在住で特定技能での就労を目指す方もおられます。お探しの人材の専門分野や日本語能力をお伺いしてのマッチングや登録支援機関としてのサポートができますので、興味をお持ちの企業様は気軽にお問い合わせください。

外国人採用のご相談はこちら
お問い合わせフォーム

<参考・引用>
外国人留学生の就職支援について』(文部科学省※PDF)
企業・自治体・大学が連携して、外国人留学生の日本への就職を定着させる取り組みについて記載していす。
外国人留学生の就職促進について(留学生の採用・定着における現状・課題)』(文部科学省※PDF)
外国人留学生の就職に関するアンケート結果から分かる課題をもとに、大学と企業が連携して留学生の就職をサポートしていく仕組みが解説されています。
外国人留学生の就職や採用後の活躍に向けて関係機関が取り組むべきアクション』(経済産業省※PDF)
外国人留学生の雇用促進のため、産官学が取り組むべき具体的施策が書かれています。例えば企業がインターンシップを行う際には、必要な手続きや要件を明確にして募集をかけてスムーズに受け入れを行えるようにするといった具体例があります。

<参考ページ>
はじめての外国人採用
外国人採用の流れ、費用、就業可能職種、外国人材の日本語力など分かりやすく説明しています。
外国人採用のメリット【外国人活用の成功事例より】』          
外国人を雇用することで得られる社内へのメリットを、事例を交えて具体的に紹介しています。
外国人採用の注意点【外国人活用の課題と改善案】
外国人を採用する際にミスマッチや早期離職が起こらないよう、具体的に何をしたら良いのか、ベストプラクティスを交えて説明しています。
登録支援機関の業務
kedomoの支援の特徴、費用、そして基本的な登録支援機関の役割を説明しています。

この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

前の記事 「大阪府内の外国人材雇用状況」

次の記事 「外国人採用の注意点【外国人…」

関連記事

技能実習に代わる新制度の内容【転職は?職種は?】

2023/04/30

技能実習

在留資格認定証明書の電子化でビザ申請が便利に

2023/04/28

外国人の採用方法

kedomoの韓国人材採用サービスのご紹介

2023/04/21

kedomoの人材紹介