ベトナムのクアンチ出身のエンジニアであるヴーさんは、福岡県糟屋郡にある会社での採用が決まり、来日されました。今回は日本語学習や来日初日の生活準備の様子を中心に、kedomoのサポートをご紹介します。
目次
1.ヴーさん(機械設計エンジニア) のプロフィール
就職先:製造業(アスファルトプラント機械など)
業務内容:機械設計、製造、品質管理
経験:農業用機械の開発と製造管理、機械の修理・メンテナンス、フライス、NC、CNCなどの機械操作
大学:ダナン工科大学(ベトナム中部の理系大学)
志望動機:経済も技術も発展している日本で仕事をして、多くの経験を積みたいと思ったから
日本語:N5相当(来日時N4範囲学習済)
2.ヴーさん(機械設計エンジニア)の日本語学習スケジュール
kedomoではベトナム支社で日本語教育および日本語学習の進捗チェックをしています。そのため海外からの採用の場合は、採用が決まってから来日するまでの約2~3か月間、初級者でも最低限必要となる日本語レベルに持っていくため、まず人材の日本語能力をチェックして、その方に適した「日本語学習計画書」を作成します。
今回ヴーさんはN5範囲(『初めての外国人採用(外国人材の日本語力)』で紹介)の学習はすでに自ら終えられていたので、来日までにN4範囲を重点的に学習するスケジュールを組みました。
そして、来日直前には「日本語学習結果報告書」を作成して企業様にお渡しします。これによって、日本語レベルがどこまで達しているかと、来日後どのような継続学習をすればよいかを企業様にも分かっていただけます。
一般的な採用決定から入社までのスケジュールは『初めての外国人採用(スケジュール)』で紹介していますので、ぜひご覧ください。
3.ベトナムを出発して福岡空港へ
ヴーさんがベトナムを発つのは夜中3時という遅い時間でしたが、たくさんの家族や友人が見送りに来てくれました。空港へはkedomoスタッフと通訳のコアさんも同行して、日本入国前のオリエンテーション(入国方法などのレクチャー)を実施しました。
ヴーさんは、採用が決まった後に日本語センターで彼女ができたそうです。彼女もヴーさんが出国した1週間後、実習生として北海道に来ることが決まっていたので、お金を貯めて2年後彼女へ会いに行くと笑顔で話されていました。
そして日本時間の朝9時、福岡空港に就職先企業の担当者様にも来ていただき、到着したヴーさんをお出迎えしました。
4.会社へのご挨拶と生活準備
会社へのご挨拶
空港を出発し、会社に着くと社員の皆様がとてもあたたかく迎えてくださいました。ヴーさんは少し緊張気味ながらも、しっかり日本語で挨拶やお礼を返されていました。
また、会社では社員紹介をベトナム語で書いたシートや、会話がスムーズにいくようポケトーク(翻訳機器)もご用意してくださっていました。
初めて日本で食べるお昼ご飯
会社を出て、区役所で住民登録を済ませると、お昼は『浜勝』でとんかつを食べました。とても美味しかったようで、初めての味噌汁や漬物も完食されました。これまでベトナムの方をお出迎えした日の昼食は、一度食べてみたいと言われるお寿司にお連れすることが多かったのですが、いざ食べるとなると生の魚には慣れていないせいか、箸が進んでいないことが多くありました。今回のとんかつはとても好評だったので、次回来日された方にもぜひ食べてもらおうと思っています。
その後、本来であれば生活必需品の買い出しに行くのですが、企業様のご厚意で必要なものはほとんど揃えてくださっていたので必要ありませんでした。通勤のための自転車も買っていただきました。
銀行口座開設手続き
この日、口座開設手続きのために銀行担当者が会社に来られました。大変だったのは口座開設申込書に本人の自筆で住所等を書かなければならなかったことです。社員の方がその場ですぐ住所や会社名を拡大した書面を作ってくださったので、ヴーさんは漢字に苦戦しながらもその通りに書いていました。とてもきれいな字だったので、これには社員の方も驚かれていました。このとき、kedomoから入社祝いにプレゼントした印鑑が早速役に立ってよかったです。
銀行口座の開設は初めて日本に来る外国人にはとても難しい手続きですので、企業様のサポートが必要となります。 給与振込やWi-Fiの契約で必要になるので早めに済ましておくとよいです。
今回、企業様には様々な事前準備をしていただきました。家族のもとを離れ、知らない土地でチャレンジする人材に対して、このように手厚くサポートをしていただけたことにとても感謝しております。
5.外国人エンジニアの採用はkedomoへ
「外国人採用に興味はあるがどう準備したらいいか分からない」「言葉はどれくらい通じるのか」など、初めての外国人採用では、いろいろと事前に知っておきたい情報があります。私たちkedomoでは実際にご紹介した事例から、ノウハウを提供しますので、これから外国人採用をご検討中の企業様は安心してご相談ください。
エンジニア採用では、人材が操作できる設備やソフトウェアなどのスキル面を確認するため、選考までに細かなやり取りを外国人と行う必要があり、企業様に負担が大きくかかる場合があります。そのため、私たちは企業様に代わって、大学等での履修内容(当サイト『外国人エンジニア採用』で説明)や、これまでの製作実績を通訳を入れて人材から聞き取っています。入社までの人材とのコミュニケーションを私たちを通じて行い、企業様の採用にかかる負担を軽減できることも外国人エンジニア採用で弊社の人材紹介をご利用いただくメリットの一つです。
すでに外国人材を雇用しておられる企業様でも新たな特定技能ビザを持った人材採用や、事業拡大に伴って別の国の人材を採用したいというご相談も受け付けております。特定技能「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」は登録支援機関として特にに力を入れております。