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日本で働く外国人の出身国別賃金・物価・食文化まとめ

2020/02/27

外国人と働こう 外国の賃金・物価・食

外国人採用を検討する際、その外国人の出身国の文化や特徴などを知っておくことは、社内コミュニケーションを円滑にするためにも大切です。
そこで今回は日本で働く外国人の出身国上位の賃金・物価・食文化などをまとめました。

なお、kedomoは外国人材紹介会社、特定技能の登録支援機関です。外国人採用を検討中の企業様は気軽にご相談ください。

1.日本で働く外国人の国籍別人数と増加率

2018年10月現在、日本で働く外国人労働者数は約146万人にも上ります。外国人労働者を雇用している事業所数は約21万ヶ所で、過去最高を記録しました。
外国人労働者の国籍別人数、および増加率は次のような順になっています。

国籍別外国人労働者の人口(厚生労働省調べ)

  1. 中国(389,117人)
  2. ベトナム(316,840人)
  3. フィリピン(164,006人)
  4. ブラジル(127,392人)
  5. ネパール(81,562人)

外国人雇用状況webサイトより

国籍別外国人労働者の増加率(厚生労働省調べ)

  1. ベトナム(31.9%)
  2. インドネシア(21.7%)
  3. ネパール(18.0%)
  4. 韓国(11.8%)
  5. フィリピン(11.7%)

2.中国の賃金・物価・食文化

ここからは各国の特色を紹介します。
まずは、最も日本で働く労働者が多い中国です。中国は日本にとても近い国ですが、文化や習慣は日本と違うところが多くあります。

人口

約13億9500万人

平均年齢

38.4歳 (2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約100万円(2018年)

代表的な食事

肉まん 2人前85円

宗教

仏教・イスラム教・キリスト教が混在

経済成長率

6.6%(2018年)

特徴

物価上昇率2.1%(2018年)

中国のめずらしい文化や特徴

①モバイル決済の普及

モバイル決済の普及には目を見張るものがあります。中国人は現金をほとんど使いません。過去に偽札が大量に出回ったことで、現金よりも信頼の置ける支払い方法としてモバイル決済を使うことが多いようです。

② 都市部と地方の格差

広大な国土を誇る中国では、居住地域での所得格差が大きいのが現状です。2009年度の所得格差は約3.3倍でした。どの都道府県でも最低賃金がほぼ同一で定められている日本とは違う点です。

③ 自分の年齢を数え年で数える

数え年とは、生まれた時を1歳とし、新年ごとに歳を重ねる数え方です。ですから12月31日に生まれた人は、翌日にはもう2歳になります。

3.ベトナムの賃金・物価・食文化

ベトナムは日本人女性のアジア旅行にも非常に人気の高い国の一つです。中国の南側に位置しており、海に面して細長い形をしています。社会主義国家ではありますが1986年のドイモイ政策以降、制限付きで個人の財産を認めることになりました。それに伴いベトナムは着実に経済成長を遂げています。

人口

約9400万人

平均年齢

32.5歳(2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約26万円(2018年)

代表的な食事

コムビンザン(庶民ビュッフェ)200円

宗教

仏教・カトリック・カオダイ教他混在

経済成長率

7.08%(2018年)

特徴

社会主義共和国

ベトナムのめずらしい文化や特徴

①バナナは煮物にする

日本人にとってのおやつ感覚で食べることが多いバナナですが、ベトナム人の感覚では、バナナは里芋のような食べ物です。スープと一緒に「食事」としてバナナを食べます。

②昼寝を習慣化している

昼間は日差しが強いため、オフィスでも昼寝をするのが一般的です。昼間は一眠りして、夜遅くまで活動するのがポピュラーです。そのため、店舗や保育所なども遅くまで開いています。

③ コーヒーが大好き

フランスの占領下でコーヒーが入って以来、ベトナムでは非常にポピュラーな飲み物になりました。食後は必ずといっていいほどコーヒーを飲みます。

4.フィリピンの賃金・物価・食文化

セブ島への留学が人気のフィリピンは、非常に物価も安く日本人が住みやすい国として有名です。フィリピンはアジア唯一のキリスト教国家です。そのためかクリスマスは数ヶ月前から準備を始める人も多いようです。

人口

約9400万人

平均年齢

25.7歳(2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約34万円

代表的な食事

アドボ(鶏肉の煮込み)約200円

宗教

83%がカトリック

経済成長率

6.2%(2018年)

特徴

ASEAN唯一のキリスト教国家

フィリピンのめずらしい文化や特徴

① 自撮りやSNSが大好き

自分の姿を発信することが好きな方が多く、よくSNSに投稿されています。

② 女性が多く活躍する社会

女性管理職の割合は47.6% (2015年) とアジアトップです。専業主夫も珍しくありません。

③ フライドチキンが人気

ファストフードの中でもフライドチキンがとても人気です。濃い味付けの肉料理が好んで食べられています。

5.ブラジルの賃金・物価・食文化

地球のちょうど反対側に位置するブラジル。終戦直後は大勢の日本人がブラジルに移住しました。そのため「tanaka」さんや「sato」さんといった苗字の日系人が数多く住んでいます。人口約2億人は世界第5位です。

人口

約2億900万人

平均年齢

33.5歳(2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約100万円(2018年)

代表的な食事

ポルキロ(バーベキュー付き庶民ビュッフェ)約630円

宗教

約65%がカトリック

経済成長率

1.1%(2018年)

特徴

サッカー大国

ブラジルのめずらしい文化や特徴

① お肉が大好き

肉の中でも牛肉が好まれています。

② フルーツの種類が豊富

ブラジルといえばコーヒーやカカオが有名ですが、実はフルーツも様々なものが栽培されています。

③ 肌の露出が多い服装を好む

ブラジル人は「肉体美」を重視するところがあり、体のラインが出やすい服を好んで着る傾向があるようです。

6.ネパールの賃金・物価・食文化

ヒマラヤ山脈が有名なネパールは、中国とインドに挟まれた小さな国です。農業とヒマラヤ観光を主な収入源としています。国旗が長方形でない唯一の国です。

人口

約2800万人

平均年齢

24.6歳(2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約11万円

代表的な食事

ダルバート(ワンプレートご飯セット)約290円

宗教

約80%がヒンドゥー教

経済成長率

5.9%(2018年)

特徴

識字率65.9%(2011年)

ネパールのめずらしい文化や特徴

① 経緯と礼儀を重んじる国民性

目上の人や家族、先生に対して敬意を持って接します。

②毎日ほとんど同じものを食べる

日本における「白ご飯と味噌汁」のような存在で、ダルバートと呼ばれています。ご飯・スープ・野菜炒め・漬物のセットです。

③ 昼食を摂る習慣があまりない

食事は朝夕の2回で、日中はお菓子などを少し口にするだけです。

7.ミャンマーの賃金・物価・食文化

今後日本での労働者が増加すると考えられるミャンマーについてご紹介いたします。
2010年にようやくアウンサンスーチーさんの軟禁が解除され、日本でも大きく取り上げられました。1988年の軍事クーデターから軍事政権体制であったミャンマーは、今まさに大きく変わりはじめています。

人口

約5141万人

平均年齢

29.0歳(2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約14万円

代表的な食事

モヒンガー(ナマズなどから出汁をとったスープの麺料理)約50円

宗教

約90%が仏教

経済成長率

6.6%(2018年)

特徴

元軍事政権国家

ミャンマーのめずらしい文化や特徴

① 外食よりも家での食事を好む

家族とともに家でくつろぎながら食事をするのが一般的です。お昼もお弁当持参が一般的なようです。

② 男性でもスカートのようなものを身につける

男性用のスカートはパソート呼ばれています。

③ 宝石が安い

ミャンマーは世界屈指の宝石産出国です。特にルビーが有名で、街には多くの宝石店が軒を連ねます。

8.カンボジアの賃金・物価・食文化

ミャンマーと同じく、今後日本での労働者が増加すると考えられるカンボジアについてもご紹介いたします。
急ピッチで発展しているアジアの発展途上国の一つです。開発が進むきらびやかな大通りとは裏腹に、脇道に逸れると庶民の民家が立ち並びます。急激な発展は戦後の日本を彷彿とさせます。

人口

約1625万人

平均年齢

25歳(2020年・人口の中央値ベース)

平均年収

約24万円

代表的な食事

ノムパンチョック(米粉で作られたそうめんのような麺料理)約27円

宗教

仏教

経済成長率

7%(2011年)

特徴

親日国家

カンボジアのめずらしい文化や特徴

①スマホを多くの人が持っている

低所得層で洗濯機や掃除機がなくても、中国製の安価なスマホを入手して持っている方が多いようです。

②敬虔(けいけん)な仏教徒が多い

農村部であってもお寺は非常にお金がかかっていて立派なことが多いです。

③ 頭を神聖な部分と考えている

たとえ相手が子どもでも、頭を撫でる行為はよくない行為として見られます。

9.まとめ(外国人採用はkedomoへ)

外国籍の方と同じ職場で働くことは珍しくなくなっており、またその出身国も様々です。今回ご紹介した情報はほんの一部ですが、これが多様性を知るきっかけになっていただければ幸いです。

kedomoは、外国人材紹介をしており、ご紹介した企業様がスムーズに外国人の方を受け入れられるよう情報提供に努めています。特に、特定技能「介護」「養殖業」「造船」「製造」「外食」「宿泊」は登録支援機関として力を入れて支援しています。日本国内、海外からのエンジニア紹介も得意です。外国人採用をご検討の際は気軽に声をお掛けください。

この記事の監修者

  • Takahiro Nishimura

    役職:(株)kedomo 代表取締役
    資格等:中小企業診断士、職業紹介責任者、登録支援機関支援責任者
    経験:外国人求職者の就職支援、人手不足でお困りの企業様の採用支援に日々奔走しています。中小企業診断士としての経営支援経験を活かして、事業の成長につながる外国人採用をお手伝いします。滋賀県出身。

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